はじめに
ゆっくり虐待シリーズにおけるゆっくりは「ゆっくり実況」「ゆっくりＡＡ」「東方Projectのマスコット」などでお馴染みのゆっくりしていってねのゆっくりとはまったくの別物。出す・繁殖・死亡（寿命・事故死含め）…といった、生物的な営みだけでなく、虐待に都合が良い設定も次々と付け加えられ続けてきた（食事に関してはゆっくり虐待が出現する前からAAやイラストでもあった）。
主な設定は虐待作品におけるゆっくりの設定を参照。
その内容の過激さ及び虐厨項目にあるように荒らし集団としてネット上で迷惑をかける者が多かった（むしろ2020年代現在でも多い）こと、ゆっくりや東方Projectファンへの嫌がらせ目的で行う者もいたことから嫌悪感を抱く人も多いため、これから解説する「おうちせんげん」含め、「ゆっくり虐待」に関する設定は普通のゆっくりの話題やイラストなどに出さないよう心がけていただきたい。
重ねて言うが、ここから先の「ゆっくり」は虐待用設定のゆっくりであり、普通のゆっくりしていってね及びゆっくりとは一切無関係である。
以下解説。
概要
「ここを〇〇のゆっくりぷれいすにするよ！」
大まかな共通設定
虐待用設定のゆっくりの行う縄張り宣言のようなもの。
自分の気に入ったところに巣…もとい「おうち」を作る。その際にこの言葉を叫ぶことで他の生物（特に周囲のゆっくり）にそのことを知らせる意味がある。
よく採用される設定（ゆっくり虐待には決まった設定はない為、作者によってどのような設定を採用して作品を作るか委ねられているため）
ゆっくりはこの言葉を言いさえすれば無条件でそこの支配権が手に入ると根拠なく思い込んでいる。さらに、おうちせんげんを受けた先住者は宣言者の指示に従わなければならない（基本的に立ち退く、奴隷になる、死ぬのいずれか）という思い込みもセットになっている作品が多い。
また個体によってはゴネまくった挙句に実質的に占拠したり、先住ゆっくりを殺してでも乗っ取るという非道な行為に及ぶこともある。
ゆっくり虐待初期のまだ害獣としての要素が強く弱体化した設定が少なかったころのゆっくりは窓を割るなどして人家に侵入（ガラスを認識できず立ち往生する設定の世界観もある）し、そこでおうちせんげんをするといった問題を引き起こす（作品によっては、対ゆっくり用の窓ガラスというものも存在する。ゆっくりの強さは話づくりの都合をよくするために同じ作者でも作品により幅広く設定されているケースが多い）。
その後の流れのテンプレート
このように大抵の場合は窓を割るなどして人家に侵入したあと、家財を滅茶苦茶に荒らしたり排泄物を巻き散らかしたりするパターンの作品が多い。
その結果住人から制裁という名の虐待・虐殺行為を受けて死ぬのが一種のテンプレートと化している。
つまり「おうちせんげん」はゆっくり虐待界隈における死亡フラグなのである。
おうちせんげんという用語が生まれた背景――「虐められる側にも問題がある」とゆっくりを虐待する口実作りの為に考えられた
なぜゆっくり虐待におけるゆっくりはおうちせんげんをするのかメタ的な理由
上記のようにゆっくり虐待のゆっくりはあまりにも一般的なゆっくりのイメージとかけ離れている害獣or害虫としか表現できないような存在となっている。
コレに関しては結論から先に言うとゆっくりを虐待・虐殺することを正当化する為に、虐厨と呼ばれるネット上で小動物キャラクターを害悪生物のレッテルを貼って虐待する集団がゆっくりを虐待のターゲットにしたためである。
その結果このような虐待・虐殺行為を正当化するための人間にとって害のある習性を加えられた背景がある。
現実の人間間の虐めと同じく「加害者側が虐め行為を正義の鉄槌として正当化するために、被害者の悪いところを探すもしくは作って悪者に仕立て上げる行為」と非常に似通ったものがある。
おうちせんげんが作られた経緯――ゆっくり制裁というジャンルの誕生
まずゆっくり虐待が発生する前はゆっくりのほっぺをつねって泣かせるなどのいわゆるぬるいじめ的なソフトなモノが多く見られた。
だが2000年代後半したらばの東方幻想板（現在は閉鎖されている）にあった「東方キャラをいじめるスレ（いじめるとは言うもののR18Gレベルの猟奇的な作品を扱っていた）」でゆっくり虐待・虐殺作品が投稿されはじめた頃「何もしていない善良なゆっくりを虐めるのは気分が悪い」という意見が見られた。
そこで誰かが言った「だったらゆっくりが悪事を働く設定を付けてそれを制裁する形で虐待しよう」と。
そして虐待界隈の住人達が「どうすればゆっくりを虐待・虐殺することを正当化出来るか」という議論を重ね、畑を荒らす害獣としての設定と共に多くの作者に使わるようになったのが人家を荒らし「ここはれいむ（まりさ）のおうちだよ！ゆっくりしていってね！」と他人の家を奪う「おうちせんげん」なのである。
その結果虐待界隈におけるゆっくりは「人間の言葉に似た鳴き声を発するだけで話の通じない他人の住居や土地を奪う害獣or害虫」として扱う作者が非常に多くなり、「害獣or害虫駆除」「制裁」の名のもとに気持ち良く弱い者虐め出来るようになり、勢力を増す結果となったのである。
おうちせんげんという用語への注意――非常に嫌われる用語
ちなみに当然のことながらゆっくりというファンが非常に多いキャラクターをこのように害獣or害虫化させる設定を広めるゆっくり虐待はそのようなユーザーに非常に嫌われているので、ゆっくり虐待界隈以外では口に出さないように注意したい。
キャラクターのファンはそのキャラを傷つけられること以上に、そのキャラに悪事を行わせる二次創作を嫌うものなのだ。
ゆっくりプレイス（ゆっくりぷれいす）とは
元ネタ及び初出の場所
元ネタはシャーマンキングの登場人物の木刀の竜の口癖及び趣味のベストプレイス。
ちなみにこの「ゆっくりプレイス」とは初期ゆっくり虐待界隈初出の用語である（上記の東方キャラをいじめるスレか、移住先に2chに建てられたゆっくり虐待スレのどちらか）。
意味
「ゆっくりプレイス」とはゆっくりにとってとてもゆっくりできる場所…つまり「お気に入りの場所」とでもいった意味。基本的にゆっくりの巣（おうち）を指すが、偶然見つけたゆっくりできる場所などもゆっくりプレイスと呼称される。
虐待界隈非虐待界隈含めゆっくり界隈での扱い
ゆっくりがゆっくりできる場所としてとても語感がよく、一時期はこの用語の出所を知らない非ゆっくり虐待界隈のユーザーによって健全なゆっくり作品及びイラストでも使われたが、虐待界隈のゆっくりの悪評が知れ渡った2020年代現在ではほぼこの言葉は虐待界隈以外では使われることはなくなっている。
またこの言葉で検索すると国内国外問わず描かれたゆっくり虐待画像の保管サイトがあることも影響していると考えられる（ちなみにこのサイトではゆっくり虐待とは無縁の非虐待設定の健全なゆっくり絵の虐待コラ絵も多数保管されている）。
もっとも言葉の出どころからすれば虐待界隈で使用するのが正しいのであるが。
余談
2chにおいてゆっくり虐待・虐殺AAを大量投下して荒らすが2000年代後期～2010年代に非常に多く見られた荒らし集団。
ニコニコ動画Twitterpixiv等で非虐待設定ゆっくりが出てくる健全作品で「虐待しろ」「ヒャッハー虐待だ！」等とゆっくり虐待関連の言葉を投げて荒らしたり、
それらのサイトでR18Gタグを付けず虐待・虐殺作品を投稿して荒らす集団。
これらのようにおうちせんげんを行う虐待界隈産のゆっくりと似た健全なコミュニティを数に任せて荒らして侵略する生態をした存在がいる
関連タグ
ゆっくり虐待：虐待界隈のゆっくり特有の生態なので、あくまでも一般的なゆっくりとは名前が同じで見た目の特徴が似た別の存在である。
れいむ種：野生のものはおうちせんげんと共に「けっかい」という巣を隠す行為を行う設定を使う作者も多い（元ネタは博麗霊夢が結界を使うことから）。これは外敵から巣の中の家族を守るためであると同時に、他のゆっくりに巣を奪われないためである。なおメタ的にはほぼ失敗する（虐待が目的の作品だから当然と言える）
アンサイクロペディア：ゆっくりしていってねとは真逆の意味を持つ、このおうちせんげんという行為をする虐待用ゆっくりを指して「ゆっくりしていってね！」ではなく「ゆっくりさせろ！」と表現している。
