1:日本の自衛隊に配備された戦車。
2:機動戦士ガンダムに登場した地球連邦軍の主力戦車。
自衛隊の61式戦車
自衛隊に配備された61式戦車は戦後第一世代に属する日本の主力戦車。それまで配備されていたアメリカ製戦車に代わる国産品である。製造は三菱重工製。主砲は52口径の90ミリライフル砲。
当初自衛隊に配備されていたアメリカ製戦車は朝鮮戦争などで使い古された中古品であり、またアメリカ人と日本人の体格の違いなどから国産戦車の開発が求められた。1955年に開発が開始され61年に正式採用された。
ガンダムに登場した61式戦車
モビルスーツ登場以前に地球連邦陸軍で使用されていた主力戦車。主砲は150ミリ砲を二門装備。戦車としては破格の破壊力を持っていたと思われるが、MSの機動性の前にはやられ役でしかなかった。
しかし、その主砲が強力なものであることには変わりはなく、作品によっては優れた作戦や運用法によりザクを撃破する車両やそのような描写も存在する。
なお1:35スケールでガンプラになったが、同スケールの実在車両と比べるとかなりの大型車であるらしい。
性能
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(61式5型緒元性能)
全長:11.6m 車体長:9.2m 全幅:4.9m 全高:3.9m
懸架方式:トーションバー式
速度:90km/h
主砲:155mm連装滑腔砲
7.62mm連装同軸機関銃
M-60HMG13.2mm重機関銃
M-2995.56mm機関銃
乗員:2名(後部キャリアに約4名乗車可能)
特徴
乗員は各種操作の徹底的な自動化によって車長兼砲手、操縦手兼通信手の2名となっている。駆動方式は電気式=モーター。
砲塔に155mm口径の滑腔砲を2門搭載。
砲身左右交互の射撃により高い発射速度を持ち、同時に斉射することも可能。砲塔側面には発煙弾発射機が各4基の計8基装備される。砲塔には砲手兼車長が乗車し、自動装填装置により給弾リングに収められた砲弾は自動で装填される。
これに加え、衛星とのデータリンクにより精密長距離射撃が可能だったが、ミノスキー粒子下では無力となった。
車体前部に操縦手が乗車する。フットペダル方式を採用し、レバーにより方向転換を行う。脱出用ハッチも設けられている。劇中に明確な描写は無いが車体後部はキャリアがあり、物資や4名ほどが乗車可能。最高速度は不整地でも時速90kmに達する。
155mm2連装滑腔砲を装備したスタイルは信頼性が高く、制式採用後度重なる改良を受け続け、高性能化に成功。また、数多くのバリエーションが生まれた。
『MS IGLOO2』のセリフから、地球連邦陸軍では本車輌4輌で一個小隊を編成している。また、一年戦争下の宇宙世紀0079年7月の時点でも生産が続けられた。