概要
借金取りに追われている主人公が突如体調不良に陥り入院し、ヒロインのナースたちをはじめとする病院関係者を「嘘八百」でHするゲーム。
その分、元カノのメインヒロインと複数回遭遇すると嘘が通用しなくなり、強制退院に追い込まれゲームオーバーになるデメリットも存在する。
主人公は、いわゆる「ダメ人間・人間のクズ」であるが、その分、ヒロインたちも一癖も二癖もある「クセ者ぞろい」であり、今でいう「残念系」の要素が共通しているのが特徴。
2005年に廉価版が発売された。
なお、1996年に同社から発売されたWindows95用ソフト『注射器』の続編に思われがちだが、物語はリンクしておらず、まったくの別物(ただし、物語の舞台である「平沢病院」の名称のみ共通している)。無印の『注射器』は、主人公が看護学校の女生徒であり、内容も「ナースもの、レズもの」の要素がある(こちらは再版されることはなかった)。
登場キャラクター
真堂桜子(しんどう さくらこ)
本作のメインヒロインで主人公の元カノである平沢病院のナース。赤髪のロングヘアーが特徴。
劇中では彼女に数回見つかるとゲームオーバーになる。
毎日が忙しい病院で迅速に仕事をこなすバイタリティ溢れる元気娘だが、その分「おっちょこちょい」である上に勝ち気で凶暴、感情的な性格であり、そのことを気にしている(時代遅れの暴力ヒロインの遺物とも、ジャイアンのような注意欠陥・多動性障害とも見て取れる)。
だが、「セクハラ患者の撃退や駆除」を特技としているなど、その性格が長所にも活かされている一方、私生活における趣味は「アクセサリと流行の服の衝動買い」というお金の無駄遣いが短所として現れている。
従って、良くも悪くも「残念」なキャラクターである。
斑鳩いづみ(いかるが いづみ)
桜子の同僚であるナース。金髪を三つ編みにした眼鏡っ娘。
桜子とは対照的にスローで、いつも桜子に怒られてバタバタしているが、その分、凸凹コンビとして相性は良好。
決して頭は悪くないのだが、圧しに弱いのが玉にキズ。また、童顔を患者にからかわれたりしてへこむ泣き虫な性格であり、そういう意味では「残念」なキャラクターである。
ただ、「30時間連続で起きていられる」ことを特技とするなど、桜子とは違った意味でバイタリティ溢れる一面もある(コンプライアンスが強化された現在では、その設定が炎上することは想像に難くない……)。
趣味は食べ歩き。また、食べ物の好き嫌いはない。
若菜楓(わかな かえで)
桜子の同僚である先輩ナース。水色のポニーテールが特徴。
暴走しがちな桜子のストッパー役であり、彼女を諫めることが多い。
自身を含めた「ナーストリオ」のブレーン役でリーダー格。
クールな性格で、物腰は落ち着いているが、その分、毒舌家でもあり、加えて童顔かつ小柄であるため、実年齢で見られないのが最大の悩み。そのため、よく売店で牛乳を購入・ガブ飲みし、背を伸ばそうとしている。そういった意味では「残念」なキャラクター。
無表情のまま、暴れる患者を一瞬の隙を付いて特大注射を打てることをが特技。
汐華鈴奈(しおばな れいな)
平沢病院の女医。銀髪でふわふわしたくるくるヘアーが特徴。
おっとりとしているが、天然ボケな性格で「なかなか」人の名前を覚えられない。
そのうえ、かなり大雑把でマイペース、日中5時間も起きて(活動して)いない(「オイオイ、毎日が忙しい病院なのに、アンタはそれでいいのか?」と突っ込みたくなるような有様)など、危機管理がなっていない部分が目立つ。
さらに、「植物と会話ができる」、「日光浴して光合成ができる」ことを特技としている……???
極めつけは、「お昼寝と空想」が趣味。
上記の3人のナースたちとは桁違いに「残念」の要素が強いキャラクターである。
狐塚葵(きつねづか あおい)
鈴奈の同僚である女医。赤髪のロングヘアーが特徴。
鈴奈とは学生時代の悪友。イケイケで姉御肌な見た目をしており、世話好き。
だが、蓋を開けてみると、白衣の下にボンデージ衣装、ミニスカを着用しているなど、「SMの女王様」そのもの。
さらに、酒好きで宴会を起こすなど「ド派手」な性格。
「自己中心的な思考で都合のいい解釈をする」ことを特技としているなど、タチが悪い。
他人の彼氏を欲しがる「略奪愛」的な面があったり、「ショタ・同性の女の子」でもいいなど、バイセクシャルめいた一面もある。
極めつけは、「患者が苦しむ姿を酒の肴にして愉悦に浸る」ことを趣味としており、悪癖は枚挙にいとまがない。
鈴奈とは違った、悪い意味での「残念」の要素が強いキャラクターである。