概要
叙事詩『ラーマーヤナ』に登場する羅刹王ラーヴァナの弟で、悪鬼ラークシャサであるカラやクンバカルナ、シュールパナカーは兄弟である。
ラークシャサでありながら、ラーヴァナの妻マンドーダリーのように善を尊ぶ心を持っており、ラーヴァナが英雄ラーマの妻シーターを攫った際には、すぐにでも返すべきだと説得したが、聞き入られなかった。
そのため、自軍を率いてラーマ王子に投降し、兄ラーヴァナに反旗を翻すことを決意する。
ラーヴァナがラーマに討たれた後、未亡人となったマンドーダリーを娶り、ランカー島の新しい王となった。
創作での扱い
- 女神転生シリーズ
ビビサナ名義で『デビルチルドレン』に登場。四本腕に赤い翼を持つラセツ族の王。知恵をもって争いを止めようと苦心している。
サンソフトがファミコンで発売したRPG風ADVにて、象頭の魔神として登場。物語途中で力試しとして邂逅し、最終局面において禁忌である時空操作を用いて運命改変しようとする兄ラーヴァナを倒しうる者として助力してくれる。