殆どの機種において発射時に発生するガス圧や反動を利用し、
自動装填機構を作動させる。
作動方式の種類
:シンプルブローバック
発射時に発生する薬莢の底面へ掛かるガス圧(砲底面圧力)を利用してスライドを後退させる方式。
自動機構としては単純明快な機構ではあるが、
閉鎖する力がスプリングとスライドの質量に依存している為、
弾薬の装薬量によっては銃身内で装薬が燃焼中の状態で薬室が
解放してしまう(早期解放)の危険性がある。
ハンドガンの設計では、強力なスプリングやスライドの大質量化、
減圧対策を採らない限り、9x18㎜弾辺りが限界と言われている。
:ディレード・ブローバック
前述のブローバック機構に減速機構を追加した物。
銃身内にガスポートを設け、スライドの前方向へ圧力をかける
構造のピストンへガスを流し込むモノや
減速カムやローラー等のブレーキ機構でスライドの後退速度を減殺する。
:ショートリコイル
発射時に発生する「反動」を利用し、銃身とともにスライドを後退させる方式。
今日に於いてもっとも普及した自動拳銃の機構。
ブローバックと異なり、砲底面圧力で薬室が解放しないように
閉鎖機構が追加されている。
比較的圧力の大きな弾薬に対応する為の設計となる。
:ガス・オペレーション
発射時に発生するガス圧を利用し閉鎖機構を解放し、スライドを後退させる方式。
本来はライフルなどに用いられる機構であるが、前述のショートリコイルでは
設計の難しい大口径・大威力拳銃弾を利用する為にハンドガンでも用いられる。
トリガーメカ(引き金機構)の種類
:シングルアクション - あらかじめ撃鉄などを通常位置から撃発準備位置まで手動で移動させ、引金の操作により撃発させる作動機構。
:有名なもの:M1911、ルガーP08、デザートイーグル、TT-33
:ダブルアクション - トリガーを引くことにより、ハンマーが通常位置から撃発準備位置まで後退し、そのまま撃発される作動機構