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第35回桜花賞の編集履歴

2022-11-11 07:42:24 バージョン

第35回桜花賞

うしろからはなんにもこない

1975年(昭和50年)4月6日に開催された桜花賞。テスコガビーが大差をつけて勝利した。

'75年桜花賞

「後ろからはなんにも来ない!!」と、アナウンサーは3度叫んだ。

10馬身でも収まらない、歴史的大差のゴール。

テスコガビー。スピードの美学。

美しさは、いつも他を置き去りにする。

桜の女王へ。"桜花賞"

        ──2013年桜花賞CM「THE LEGEND」

出走馬

枠番馬番馬名騎手
11シルクバンダ領家政蔵
12カイキョウコマチ安西正敏
13ライジングムーテー北橋修二
24ダイゴキヨタニ丸山正夫
25ジョーケンプトン簗田善則
26ウラカワチェリー安田伊佐夫
37テスコガビー菅原泰夫
48ウガンダシロー梅内忍
49フィールドフブキ田島良保
410アカネムラサキ中野勝也
511キシュウブルーム川端義夫
512トウフクサカエ福永洋一
513グリーンファイト吉岡八郎
614キシューファイター飯田明弘
615ハギノクイーン上野清章
616ニッセキファイア清水出美
717ニシノブレーブ野村彰彦
718イブサン高橋詠三郎
719サンショウカオリ南井克巳
820サウンドカグラ内田国夫
821エナージスター武邦彦
822タニノサイアス久保敏文

レース展開

【春をひとり占め】

桜花舞い散る阪神を行く。

春風の中を、ひとり、行く。


単枠指定の3枠。ただ1頭の赤い帽子。

ゲートが開けば先頭。

誰もついて来ない、誰もついて来られない。


先頭で廻る第4コーナー。

そこから差が広がっていく。3馬身、5馬身、8馬身。

神に選ばれし娘の豪脚。天賦の才。桁違いの速さ。

ゲートからゴールまで、桜の舞台を独占する。

見よ、この走りを。

記憶せよ、この桜花賞を。


歴史的名牝に捧げる杉本清アナ、驚嘆の絶叫。

「テスコガビー独走、うしろからはなあーんにも来ない!」

桜花賞史上唯一、仰天の大差勝ち。

ひとりで刻んだレコードタイム。


テスコガビー。

満開の春をひとり占め。


語り継がれる、永遠のあの日。

       ───名馬の肖像 2013年「桜花賞 テスコガビー」より

実況:杉本清


【実況全文】

タニノサイアスが入って、22頭のゲートインが完了しました。さあ緊張の一瞬です。


さあ、ゲートが開いた!おっと、カイキョウコマチが出遅れました。カイキョウコマチ出遅れた。

さあテスコガビーが行った!テスコガビーが懸命に押した押した押した!

テスコガビー先頭に立った!遮二無二第2コーナーに突っ走ります!

わーっと言う場内の大歓声でありますが、これを懸命に追いますのがウガンダシローであります!ウガンダシローが懸命に追います!

梅内騎手、ニットウチドリと逆になりました。


先頭はテスコガビーです。テスコガビーが先頭!

さあ2番手にはウガンダシローです。あとは固まりましてシルクバンダ、ハギノクイーンが続いています!

その後ろにダイゴキヨタニであります。それからキシューファイター、キシューファイターです。

内々を通りまして5番がジョーケンプトン、5番がジョーケンプトン。その外がイブサンであります。

それから6番がウラカワチェリー。この辺りからずーっとエナージスターとグリーンファイト、サウンドカグラ。

こういったところが体勢を固めまして、ずーっと差を詰めて参ります!


43秒から44秒、45秒、46秒!ちょっと速いかもわかりませんが、果たしてどうか!テスコガビーの気合いはどうか!

テスコガビー、まだ楽!まだ楽!また差が開きます!差が開きます、2馬身から3馬身!

ハギノクイーンが2番手!ハギノクイーン2番手!これを追いまして懸命にシルクバンダ!さあ差が開いた、差が開いた!

トウフクサカエは外からすーっと!トウフクサカエ!

トウフクサカエが外から上がってくる!トウフクサカエが外から上がってくる!


充分貯金を貯め込んで!充分貯金を貯め込んで!テスコガビー第4コーナーをカーブする!!

外から上がってくるのはトウフクサカエとウラカワチェリーです!さあジョーケンプトンも差を詰めてきた!


テスコガビー独走か!テスコガビー独走か!

ぐんぐんぐんぐん差が開く!差が開く!!

後ろからはなんにも来ない!後ろからはなんにも来ない!!後ろからはなんにも来ない!!!

ジョーケンプトンがようやく2番手に上がって来たか!

先頭はテスコガビー!これは強い強い強い!これは強い!!これは強い!!

赤の帽子ただひとつ、ぐんぐんぐんぐんゴールに向かう!ゴールに向かう!!

テスコガビー大楽勝!!そして2着にはジョーケンプトン!2着にはジョーケンプトン!


いやー恐れ入った!恐れ入りました!!勝ち時計は34秒9!勝ち時計は1分34秒9!!


レース結果

着順枠番馬番馬名着差人気
1着37テスコガビー1分34秒9(レースレコード)1
2着25ジョーケンプトン大差8
3着512トウフクサカエ1と1/22
4着822タニノサイアスクビ3
5着820サウンドカグラ3/416

払い戻し

単勝7110円
複勝7110円
複勝5310円
複勝12210円
枠連2-3810円

その他

  • テスコガビーとジョーケンプトンのタイム差は1秒7。桜花賞の歴史において大差が記録されたのは、2022年現在でも唯一である。
  • テスコガビーのレコードタイムは13年間破られることはなかった(1988年にアラホウトクが0.1秒更新)。


関連タグ

桜花賞


【前回】1974年(第34回):タカエノカオリ


【次回】1976年(第36回):テイタニヤ

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