曖昧さ回避
- 西洋悪魔学において言及されるデーモンの一体。
- アプリゲーム『メギド72』の登場人物。→アンドレアルフス(メギド72)
概要
『ゴエティア』では65番目、『悪魔の偽王国』では55番目に記される悪魔。地獄30の軍団を率いる大いなる侯爵。
『悪魔の偽王国』ではアンドロアルフス(Androalphus)という。
召喚するとまず騒音のなか孔雀の姿で現れるが、しばらくすると人間の姿に変化する。
幾何学や測量・測定に関するあらゆる事柄を完璧に教え、ひとを優れた弁論者にし、天文学にも通暁させる。また、[[人を鳥の姿に変える>鳥化]こともできる。
「ラッド博士のゴエティア」によると、彼に対抗する天使の名はダマビヤ(Damabiah)。
日本での設定
日本においては新紀元社の『幻想世界の住人たちII』において、「美貌侯」という二つ名が与えられた。これはアメリカ合衆国のTRPG『Dragon Quest』での称号「The Beautiful Marquis」を和訳したものである。
本書では他のソロモン72柱の面々に対しても、この調子で『Dragon Quest』での称号を訳して二つ名にしている。
アンドレアルフスの場合、人を鳥の姿に変えてもらう為に人身御供を彼に捧げる必要がある、という設定も流用している。
江口之隆著『西洋魔物図鑑』では変化後の姿を猿と熊を連れた牛飼いとしている。これも原典に由来の無いオリジナル設定である。江口氏はガチの専門家なので「わかってやっている」例である。
『西洋魔物図鑑』は「創世記戦争」「天魔、地魔、人魔」と「いかにも和製ファンタジーっぽい用語」を取り入れた書籍であり、「ネタとわかる」つくりではある。
後世の作品におけるアンドレアルフス
アニメ版『悪魔くん』では鳥乙女の同族で鳥人悪魔族の一体として登場。
姿形がどう見てもアドラメレクという別の悪魔。
原作者水木しげる著『悪魔くんの悪魔なんでも入門』では『地獄の辞典』第六版に追加されたアドラメレクのイラストをアンドレアルフスのものとして掲載している。