概要
この種のプログラムはAI研究の一環として古くから開発されていたが、昔のチャットボットはユーザーの質問からキーワードを抽出し、あらかじめ登録されたデータベースと照合して、あらかじめ用意された会話文(複数の中からランダムに選ぶ場合もある)を返すものであった。この仕組みでは想定外の質問に上手く対応するのが難しく、しばしば支離滅裂な回答を寄越すことが面白がられ、人工無脳と揶揄されるほど実用性には乏しいものだった。
2010年代の「第3次AIブーム」以降のチャットボットはディープラーニングを応用した強化学習機能を搭載し、ユーザー側の様々な質問に対し、ある程度的確な回答を返せるようになった。
このため、多くの企業がオンラインサービスに事前学習を施したチャットボットを導入し、カスタマーサポートやヘルプデスクの負担軽減を図っている。オンライン予約サイトにチャットボットを導入し、チケットの購入などが対話的に進められるサイトもある。