概要
オクタモンと共生関係にあるという以外、詳細がよくわかっていないフジツボのような小さな貝型デジモン。
オクタモンが頭にかぶっている壺に付着し、発達した感覚で危険を察知するとオクタモンに知らせるという共存関係が成立している。
アニメでの活躍
デジモンゴーストゲーム
<危ないよ…危ないよ…>
<我々は危険を察知する者。ゲームは危険にあらず…>
オクタモンと共に第54話に登場。
これまでの作品でもオクタモンに付着した形で登場しているが、声付きで登場したのは今回が初。ピックアップが少ないデジモンが登場する傾向のある『ゴーストゲーム』の作風とはいえ、まさかの選出に驚いたファンも多いだろう。
また仲間や共生相手と会話するときはテレパシーを使うことが判明した。
ゲームに負けてレアアイテムをゲットできなかった事を理由に八つ当たりしたオクタモンが「金輪際必要ない」と言われたのを機に彼の元から離れて人間界に流れ着き、多くの人間の頭部に付着して生きながらえていた。
付着された対象はフジツモンの能力で、目に入った相手が近いうちに起こる悪い未来が映し出される一種の予知能力を会得したような状態になる。
しかし、本来オクタモンが頭の壺で能力の負荷を軽減しているのに対し、人間の頭では負荷が直にかかって割れるような頭痛に苛まれ、能力を使う度に肉体が徐々に変質してやがてオクタモンのようなグニャグニャな姿になるという恐ろしい結末が待っている。
またリーダーの個体が別個体を統率しているため、元に戻すにはリーダーの個体を説得する他ない。
とある釣り堀に来た宙とガンマモン、エスピモンを見つけ、一匹は宙に、リーダーを含んだ多くの個体はエスピモンの口内に入って付着した。
この日を境に宙は周囲の人々の悪い未来が見える度に走る頭痛に苦しみ、更に「解決策を見つけるための観察」という名目のアコギなビジネスに精を出すジェリーモンに付き合わされて能力を乱用したことで頭痛が悪化。頭にオクタモンのツノが伸び始め、苦痛から部屋から引きこもるようになってしまう。
一方、エスピモンもリーダーの個体に操られ、彼の意思の元で行動するようになってしまった。
瑠璃や清司郎も、この事態をクロックモンに相談して本来の共生主であるオクタモンがハマっているゲームのレアアイテムでおびき寄せる作戦を決行。
案の定、出現したオクタモン達からこの事件の原因と「人間の頭ではいずれ頭が破裂する」という恐ろしい顛末を聞き、これ以上被害者を増やさないためにも宙は危険も承知でエスピモンに取りつくリーダーの個体の居場所を特定、先手を取るために目的地のブリッジ下のコンテナ置き場に急ぐ。
そして目的地にてガンマモン達の襲撃を受けるも、宙のフジツモンが連れてきたことに怒り心頭のリーダーの個体は危機察知能力とエスピモンの機動力で攻撃を容易くかわし、「モットボム」でレベルが上のジンバーアンゴラモンとテスラジェリーモンを相手取るも、エスピモンを正気に戻そうとガンマモンが飛びつき海に落下。
説得を試みる相手を「モットボム」で爆破しようとするも「ブレイクロー」で相殺され、エスピモンが意識を取り戻したことで対抗手段を失い、戦いの手を止めた。
その後、フジツモンはオクタモンの元へと帰り、彼の必死の謝罪を言葉を受けて反省していると判断して和解。事件はようやく収束した。
余談
「貝型」と書かれているが、本来のフジツボはカニやエビなどと同じ甲殻類に分類される生物である。