「返せっ!!」
概要
CV:山下タイキ
ちいかわに登場するキャラクター。本編内においては登場する回数は少なく、また、主人公であるちいかわや、関係の深いモモンガとも絡む事が殆どないが、ちいかわ世界における謎を担う重要キャラクター。
通称「でかつよ」。虫のような長い足に四足歩行の獅子舞の鬼のような怪物で、初登場には、モモンガを追いかけながら「返せッ」と怒っていた。体が大きいためやや小回りには欠けるようだが、それでもかなりのスピードを出せる為、恐らくは戦闘力は非常に高い。
人物像
作者であるナガノの「こんな風になって暮らしたい」と言う、ちいかわと対比したイラストが初登場で、どこかでみたことあるような姿をしたちいさくてなんかかわいい生物をねじ伏せる描写がある。
初登場時には、モモンガを相手に激昂した様子を見せており、その際のモモンガの様子からちいかわ族に何かされたモンスターなのかと思われた。
しかし、その後、モモンガの方から「ついにやった」という台詞が出た事から、両者の関係性についてファンの間でも考察が行われるようになった。
初登場時こそ、モモンガを相手に荒ぶった姿を見せたものの、夜空を見て涙を流し、流れ星を見て「叶うかな…」と呟くなど、意味深な行動を見せており、ちいかわ世界のモンスターの様にモブかわを襲ったりはせず、むしろそういう現場に遭遇すると悲鳴さえ上げる。
前述の通り、ファンからはモモンガとの関連が指摘されている。
精神性
前述した通り、涙を流しながら「叶うかな……」というほどに強い願いを持つ一方で、願いに対して涙を流す繊細を持っており、姿だけでなく心までモンスターになった怪異が、ちいかわ族に「何か」をしているのを目撃して「ヒー」と怯えながら声をあげていることから、その恐ろしげな風貌に対して、非攻撃的でおとなしい性格だと思われる。
また、最新の姿では、あのこがちいかわ族に振るう暴力を見て、それを止める様に言うなど、弱い者がなぶられるのを見て見ぬふりできない正義感の強さも窺わせる。
基本的にちいかわ世界に存在する怪異の中で、ここまで明確な理性を持った存在は少ない。
考察
モモンガとこのでかつよとの関係性は未だに不明な点が多く、ちいかわという作品自体、謎が多くその多くの設定が明かされてはいない。
一方で、ちいかわ世界には他者と精神と肉体を入れ替える事ができる何らかの手段が複数存在しており、モモンガとでかつよもまた、その手段によって入れ替わったものと思われる。
また、一度肉体が入れ替わると、精神の方も徐々に肉体の側に引っ張られていく様で、モモンガの方は現在、食の嗜好を中心に徐々にちいかわ族に近い存在になっている。入れ替わりとは違うが、あのこの方も、段々とモンスターらしい嗜好に変わっているが、でかつよだけは、以前と変わらぬ精神を保っている様に見える。
関連タグ
Bloodborne…フロム・ソフトウェアによるダークファンタジーホラーゲーム。徐々に人間がモンスターに変わっていく様子が、ちいかわ世界に似ているとしてファンの間では注目されている。