あらすじ
作者は「三色網戸。」氏。
巨大企業創設者の愛人の息子・東山浩太。跡継ぎ問題は他人事だと思っていたが、次期会長候補として突然拉致され、目の前には愛人候補となる5人の美少女が! 果たして彼は“選ぶ”側なのか“選ばれる”側なのか!?(公式より)
概要
一見すれば、ハーレム要素の恋愛漫画だがその実態は主人公や周りの女達、更には企業乗っ取りを企てる外部企業などの駆け引きが描写される要素が強い。
主人公がチェスの天才である設定から、サブタイトルを全てチェスの用語で統一しているのも特徴。
主要人物
東山浩太ーー主人公。現会長の子供で唯一の男子であったため、会長の武器であるミストレスを選抜するミストレスガーデンへ連れてこられる。
斑鳩渚ーーメインヒロイン。浩太の想い人だが、浩太以上に深い闇を抱えている。
幾島実憂ーーミストレス候補の一人。大人の雰囲気と美貌の大学生で、音楽家志望。実は渚とは昔馴染み。
山田アキーーミストレス候補の一人。学校で浩太を苛めていた一人で、現役モデル。ただし、モデルとして行き詰まっている。
日高末愛ーーミストレス候補の一人。中学生で、スマホなどの解析能力を持つ。
白嶺亜莉亜ーー浩太の学校の生徒会長。苛められていた浩太を助けなかった負い目もあり、愛人選抜に参加する。
浅見奈緒ーー現会長の秘書で、ガーデンに浩太好みの少女を連れてきている。実は渚の父のスパイだが、個人的に浩太に肩入れしている。
用語
ミストレスーー所謂愛人。ただし、本作の場合は夜の相手は勿論だが東山グループの会長東山慶三によるグループ発展を後押しした、会長の多アドバイザーや部下としての側面の方が強い。
ミストレスガーデンーー浩太が連れてこられた愛人選抜の舞台。定員は五人で、毎週金曜日には必ず一人を退場させる=どれだけ優秀だろうと美しかろうと候補者達が一定することはあり得ない。コレは、愛人達は自分達を会長のコマで会長も愛人達をコマと見做さなければならないというしきたりに基づく。
白嶺学園ーー浩太が通う学園。外交官の白嶺家が創設し、生徒会長の亜莉亜は現理事長の娘。財界人や芸能人の子女が通う名門校で、浩太も家の名前でこちらに通う。しかし、内部ではマウンティングが日常的に行われて教師も親達の権威を恐れてそれによるイジメを止めようとしない=学校がイジメを肯定し、公然と積極的に協力しているという最低最悪の様相。ここで生徒会に所属していたことは、卒業後のポストに関わり、そうした関係から教師の投票数の方が生徒より影響力を持つ。卒業後の出世のコネ作りのためとはいえ、浩太が東山グループの次期会長になった途端、コレまでいじめたり笑いものにしたり、助けなかった生徒達は愛想良くなって露骨に媚びを売るという下劣さと醜悪さをまき散らしており、上流社会の暗部や恥部の権化と言っても良い。