ネタバレ注意!
この記事にはUndertaleのネタバレ要素が含まれている為、原作を遊んでから閲覧する事をオススメします。
概要
何度も繰り返されるGルート。そしてその度に殺されるモンスター達。このルートでは弟のパピルスが自分よりも先に主人公に殺されてしまう事を察知したサンズは、本来ならパピルスが立ちはだかる場面にいち早く現れ、まだそこまでLOVEが高まっていない主人公を倒そうとする。
しかし、それでも敵わずサンズは主人公に殺されてしまい、地下世界のモンスター達は次々に消されていく……
このキャラクター及びAUは、
「もしもGルート(虐殺ルート)でサンズがパピルスを庇い命を落としたら」
というifストーリーに登場するキャラクター、簡潔に言えばラスボス版パピルスである。
今のところ公式でPhase4まで作られている。
※それ以降のPhaseは公式では作られていません。
この強キャラ設定は一ファンのオリジナル設定という訳ではなく、原作におけるパピルスのステータスが地下世界でも実力の高いアンダインを僅かながら上回っているだけでなく彼女もその実力を見抜いていると思しき発言をしている事から、一部では「実は本気を出せばとんでもなく強いんじゃないか」という考察がされていたので、これに起因した設定かと思われる。
"disbelief"とは「信じ(ようとし)ないこと、不信(用)、疑惑、不信仰」「疑念」「懐疑」という意味の名詞。(『Weblio英和・和英辞典』)
殺戮をやめない主人公に情け容赦なく振舞っているが、本来の心優しい性格が災いして攻撃を最後まで続けなかったり、戦闘の途中でも殺戮をやめるよう説得をするなど、非情に徹し切る事ができずにいる。
ある例外を除いて。
容姿
普段のパピルスのバトルボディの上からサンズが着ていたパーカーを着ている。
サンズとは対照的に右目がオレンジ色に発光し、ガスターブラスターの召喚も可能になった。
長い骨を棍のような武器として扱っており、これで攻撃をガードする。
しかし左目では涙を流しており、右目の「怒り」と左目の「悲しみ」が同居したかのような不安定な状態から始まる。
戦闘経緯
Phase1・Interstellar Retribution(星間の報い)
従来の骨飛ばし攻撃を使用することが可能なほか、前述の通りガスターブラスターの召喚も可能となっており、その弾幕の難易度は原作のサンズと比較してもほぼ互角である。
長い骨を棍のような武器として扱っており、これで攻撃をガードするなどする。
余談だが、サンズの使用するガスターブラスターと彼が使用するそれは形状が若干異なっているので描く際は注意したい。
「キサマは たくさん わるいことしてきたけど⋯ それでもオレさまは ゆるすときめたのだ」
「だれにでも やりなおすチャンスはある⋯ ⋯兄ちゃん(サンズ)だって れいがいじゃない⋯」
*Papyrus no longer believes in you
(パピルスはもはや しんじていない ようだ⋯)
ここではHP1まで減らされた場合、特訓が足りないという理由で回避不能の攻撃にてトドメを指され、ゲームオーバー。
インターバル(戦意喪失)
やがて彼は泣き崩れ、右目の光が消えて両目から涙を流す。ここで「なぐさめる」を選んでパピルスの警戒心を解くかどうかで展開が異なる。
警戒心を解いた後の場合は、パピルスの目から涙が消える。この場合はいずれにしても簡単に決着がつく。
「ゆるしてあげるよ、もうしんぱいしないで⋯」
「たたかう」を続けた場合、原作Gルートのパピルス戦と同じく、主人公のことを信じながら散っていく。ゲームオーバー風だが一応エンディング。
「みのがす」を選択した場合、騙し討ちではないかと最初は警戒するが、本心であることを信じた結果、和解する。この場合、原作で言うNルート準拠のエンディングへ移行する。
「まって、だまされてないよね⋯?」
「また まちがったこうどうをしないか しょうじき こわかったよ⋯」
「それでも!キサマは ただしいみちを えらんだのだ!」
「これで オレさまの しごとは おしまい!」
しかし「なぐさめる」を選ばず警戒心を解かせないまま「たたかう」を選んだ場合、本当に怒らせてしまい、左目の涙だけが消え、右目を光らせながら主人公を睨みつける。本当の戦いはこれからである。
主人公を殺さないように抑えながら説得しようとするが徐々に限界が迫り・・・。
「ちょっと、ひどいよ! オレさまは キサマをころさないように てかげんしているのに⋯」
「さいごの けいこくだぞ ニンゲン⋯」
Phase2・Megalo Strike Back(大いなる逆襲)
「もういい おあそびなんてしるもんか パズルなんてしるもんか」
「もうようしゃしないぞ⋯ キサマがやってきたことをかんがえたら⋯ これぐらいとうぜんなのだッ!」
殺さないように抑えながらも攻撃を止める気配のない主人公に限界を超えたパピルスは遂に激怒し、攻撃は激しさを増していく。ガードに使っていた骨は真っ二つに破壊され、今度は折れた骨を二刀流のように扱うようになる。
さらに、回復アイテムが回復量ランダムの「スパゲティ」に差し替えられる。ここにきてバタースコッチパイを奪われるのはかなり厳しいだろう。
*とつぜん なにかを おもいだしはじめた。
*あの じかんじくの すべて。 あの にちじょうの すべて。 あの ゆうじょうの すべて。
*しかし こいしくなる はずはない。
*でなければ、私たちは何故こんな所にいるのだ? =)
Phase3・Backbone(バックボーン)
「オレさま、ちょっぴり じしんを うしないかけてたけど⋯ もうしんぱいむようッ!」
「オレさまは いつでも!どこでも!ずぅっと! いだいなるパピルスさまなのだッ!」
パピルスの魂の奥のどこかで、何かが共鳴している。
*たのしかった あのころの おもいでが きえていく⋯
非情に徹し切れずなかなかトドメを刺せないパピルスだが、突如タマシイが謎の共鳴反応を起こし戦闘能力がこれまでのパピルスとはケタ違いなまでに強化され、鬼のような形相となる。
それでも優しさは隠せないようで、フェアな勝負をするために主人公のKRを取り外し、なおかつHPを倍の184にアップさせてくる。
「フェアな たたかいを しようッ!」
ちなみに、Phase3のBGM「backbone」は、公には「背骨」と言う意味で使われているが、実は「やる気、気合い」と言う意味を持つ単語もである。つまり、やる気が満ちているという意味合いが込められた、boneに掛けたジョークである。
また、このジョークは、Phase3の最初にパピルス自身も使っている。
「LET'S JUST SAY...」「I'VE GROWN A LOT OF BACKBONE.」
(サンズ「それの どこが フェアなんだ?」)
(「もんだいない! オレさまには⋯ バックボーン があるからねッ!!!」)
(余談だが、このジョークは原作である英語版UNDERTALEのパピルスの牢屋にて、実際に使われているものである。公式日本語版では「ホネみがおれる」というジョークに置き換わっているため確認できない)
さらに死んだはずのサンズやアンダインがタマシイの共鳴によって幻影として出現し、彼と共に襲ってくる。
サンズ「オイラも こいつに いろいろはなさないと いけないんだ」
アンダイン「ひさしぶりだな こしぬけ!」
Phase4・Final Chance(最後のチャンス)
「キサマが あれだけのことをしても、オレさまには ころせないのだ」
「しんでいいやつなんて いない! キサマだって そうだ!」
それでもなお、彼は主人公を信じる事をやめられなかった。
本気で主人公を殺す事ができず、攻撃は激しさを減らしていく。
そして、彼が違う時間軸での対峙で見せたであろうスペシャルアタックやバスケットボールによる攻撃は、まるで何かを思い留まらせようとしているかのようにも見える。
全ての攻撃が終わり、それでもなおパピルスは主人公は決して悪人ではないと信じ続ける。
パピルスが差し出した最後の情け。
原作のサンズが全てのコマンドに骨攻撃を仕掛けてきたのに対し、ここでのパピルスは「たたかう」にだけ激しく動く骨攻撃を設置しつつ、その他のコマンドに仕掛けてこないあたりに人柄が窺える。
「みのがす」を選んだ場合は和解して主人公は彼と友達になり、人口のめっきり減った地下世界をパピルスが自宅へと帰っていくエンディングになる。
「たたかう」をそれでも選ぶのであれば⋯
*あとは決意を満たすだけだ =)
番外編(ハプニング)
バトルになる前に特定の柱の裏側に隠されたスイッチを押しておくと、バトル直前にいきなり天井が崩落。
パピルスはそれに巻き込まれ、骨折して車イスに乗った状態で登場する。
「なに? こんなすがたで たたかえるわけ ないでしょ」
「みのがす」を選ぼうとしても心の中から「最初のニンゲン」に止められてしまう。
だからといって「たたかう」を選べば、それは重傷を負った怪我人に対してまで攻撃を加えようとすることを意味する。
その姿を見たパピルスは、ここに至りとうとう主人公が真の人でなしであることを確信。
「まさか こうげきしようとしてる!? ケガしてうごけない オレさまに!?」
「ありえないよ、ニンゲン⋯」
「キサマは まだ ただしいみちに あゆめるとおもってたけど⋯ でも かたすかし くらって ガッカリ!」
「キサマは ひとをくるしめるのが すきなだけなんだ もう ニンゲンかどうかも あやしいよ」
「キサマはあくまだ! スパゲティを たべるしかくも ない!」
「キサマは ボクの兄ちゃんをころした この⋯ この⋯ この クソニンゲン!」
そしてこの言葉により、主人公は精神ダメージを受けてHPが0に。
当然ゲームオーバー。
ことばは ときに さいきょうの ぶきになる。
パピルスが、主人公を完全に否定し、100%の憎悪と敵意のみを向けてくる、唯一のシーンである。
当然である。
BGMについて(各リンク先から聴けます)
■Phase1… Interstellar Retribution
チップチューンアーティストのDBOYDとKOMMISARによる同名のオリジナル曲を再編成したものである。原曲フルバージョンはROCK CANDYに収録されている。
■Phase2… Phase 2
Toby氏の作った曲である「Megalo strike back」とそのリミックス曲、「Spaghetti strike back」を組み合わせたもの。「Interstellar Retribution」のフレーズも入っている。
『Phase 2』
https://soundcloud.com/jimmythebassist/phase-2
『Spaghetti strike back』
https://soundcloud.com/jimmythebassist/spaghetti-strike-back
■Phase2.5… But the Earth Grew a Spine
Backboneに繋がる短い曲だが、Interstellar Retributionやアンダインの曲「But The Earth Refused To Die」のフレーズが使われている。
『But the Earth Grew a Spine』
https://soundcloud.com/jimmythebassist/btegas
■Phase3… Backbone
原作パピルスの楽曲である「Bonetrousle」のアレンジ。「Megalovania」のフレーズも入っている。
『Backbone』
https://soundcloud.com/nine-zero-music/backbone
■Phase4… Final Chance
Phese1の曲であるInterstellar Retribution、Phese2の曲の元ネタであるMegalo strike back、Phese3の曲の元ネタであるBonetrousleのフレーズをそれぞれ使って作られている曲。
『Final Chance』
https://soundcloud.com/flamesatgames/final-chance
ゲーム版
もともとはTeam unizoneが第三形態の最初まで作り、Cezar Andrade氏がそれを完成させた。Create Your Frisk v.0.5.3以降で遊ぶことができる。Unitaleでは動かないので注意。配布先↓
https://gamejolt.com/games/DisbeliefUnofficial/464116