レオル
れおる
概要
CV:斉藤次郎
元はハギャと名乗っていたが、レオルに改名した。おそらくイカルゴやメレオロンらと同じく、人間時代の記憶を取り戻していたものと思われる。
部隊を率いて戦うことが多く、部下にフラッタ、ヒナ、イカルゴ、オロソ兄妹等がいる。
非常に打算的で野心家。組織の中でうまく立ち回ることで利益を得ようとするタイプ。指揮能力や敵を追い詰める頭脳はあり、モラウ=マッカーナーシには「(趣味の合うやつとは)やりづらい」と評された。
戦闘に関しては慎重で、能力もひた隠しにしている。
ヂートゥ同様に、人間を甚振り殺す趣味があるが、後述の人物から念能力を伝授されてからは、能力の時間制約のためとはいえ、音楽をたしなむ・自分とは違う種族が相手であることを承知のうえで、相手を冷静に諭すなど、人間くさい言動や中立的な発言も垣間見せている。
ある程度のキメラアント達を指揮する・武功を狙う兵隊長達を時間稼ぎの捨て駒としてぶつけるなど狡賢さとカリスマ性はあり、そのためか特質系。
女王の死後は、自ら王となるべく旅立ったが、派手な行動が裏目に出てハンターの襲撃に遭う。
その後、東ゴルトーの王の下に就き、シャウアプフから能力を伝授される。
護衛軍からの命で「選別」の邪魔をするハンターを始末するため、キルアやモラウを倒そうと目論む。
フラッタからレンタルした能力でモラウを捕捉し、地下教会に追い込む。戦闘ではモラウの友人からレンタルした『TUBE(イナムラ)』による水の物量攻撃で優勢に立ち回るが、水の底に潜ったモラウの放った毒によって目眩と呼吸困難をおこし、それによって精神状態が不安定になりボードが消滅して落水。最後は毒で身動きが取れずになすすべなく溺れ死んだ。
ちなみにモラウが放った毒の正体は二酸化炭素。驚異的な肺活量を生かした水中での呼吸によって酸素を減らし、二酸化炭素の濃度を増大していたのが真相である。
最終的には自らが王に返り咲くことを目論んでいたようだが、ウェルフィンやブロヴーダからは「王や護衛軍との圧倒的な実力差を自覚できていない」と裏でバカにされていた。
特質系能力者
謝債発行機(レンタルポッド)
恩を売った相手の特殊能力を一時的に借りることができる能力。
具現化した発行機で対象能力の券を発行し、それを手に取り破くことで対象能力を発動できるようになる。能力のレンタルは一回一時間。
レンタル期間中、貸した相手はその念能力を使用できなくなるが、使えなくなるのは『発』だけでそれ以外の念能力は使用できる。
<レンタル条件>
1.相手の特殊能力を実際に見るか能力名を知る。
2.その後相手に恩を売り、貸しであることを相手に確認し、相手の同意を得る。
条件をクリアすると自動的に発行機にデータが記憶される。ただし相手が死亡した場合データは削除される。
イヤホンを繋げることで音楽も聴ける。レオルはアルバムの連続再生でレンタルの時間を計っていた。
効果自体はクロロ=ルシルフルの「盗賊の極意」に似ている。あちらは完全に念能力を奪い取ることができるが、こちらの能力で使用できるのは1時間限定である。その代わり念能力をレンタルするための条件は比較的緩い。
また、「盗賊の極意」と違いなんらかの制約なしに両手が完全に自由になるという長所もある。
<使用した能力>
衛星蜻蛉(サテライトンボ)
「探索開始だ」
部下のフラッタの念能力。トンボ型の念虫を飛ばし、念虫が見た全てを使用者の視界に映し出す。
TUBE(イナムラ)
モラウの友人グラチャンの念能力。雨の日に限り使用可能で、大量の雨水を呼び寄せ、波を起こす。自身はサーブボードと銛を具現化し、サーフィンで移動する。なお、操る水は周囲の水を利用しているので、能力が解除されても水は消えない。
レンタル条件から考えて、少なくともグラチャンは生きていることは確実だが、いったいいつ、どうやってレオルは恩を売ったのかは不明である。
・『渦波(トルネイヴ)』
「こいつは俺のオリジナルだぜ」
水面で自分を軸に高速回転し、強烈な渦を巻いた蛇のような水流を生み出して敵に放つ。一度飲み込まれると、上か下かもわからない感覚に襲われて身動きが取れなくなる。レオルが独自に編み出した技。
・『大波(ビッグウォール)』
「悪いがてめえのターンはねえ!!」
高く聳える大波の壁を発生させ、敵に覆いかぶさるように飲み込んで水の底に叩き落とす。