概要
ピクサー・アニメーション・スタジオが製作したアメリカ合衆国のフルCGによる長編アニメーション映画。トイ・ストーリー第4作目で、アメリカでは2019年6月21日に、日本では2019年7月10日に公開された。
シリーズ初となるドルビーアトモスに対応した作品。また、公開時期から、この作品は令和時代初のピクサーの長編アニメ映画でもある。
評価
実はこの作品、海外と日本では評価が全く異なっている作品になってしまっている。
本作は、公開前からすでに鑑賞した批評家や記者たちに大好評であり、レビューサイトのRotten Tomatoesではスコア100%という高評価を記録した経験を持つ。
初週末興行収入は1億1800万ドルを記録し、予想(実は1億4000万ドルを予想していた)を大きく下回ったもののランキングでは初登場1位となった。
日本でもムビチケの販売枚数が65642枚を超え、これまで1位であった『アベンジャーズ/エンドゲーム』の35989枚を大幅に上回り、映画史上歴代1位の売り上げ記録となった。公開3日間の観客動員数は127万人、興行収入は17億0686万円を記録した。ランキングでは当然初登場1位となり、人気映画になった『アナと雪の女王』を上回る結果になった。
……しかし、日本の評価は、海外とは違って賛否両論になっていた。
前作『トイ・ストーリー3』の平均点数は4.53点と高評価だが、本作は3.17点と評価が一気に下がってしまっている。口コミの中にも、本作を「傑作」だと讃える声もあれば、「裏切り」と酷評する観客もいた。
主な理由としては二つ存在していて、
が挙げられる。
一つ目のおもちゃたちの描写だが、肯定派の意見ではシリーズを通しておもちゃ達が成長しているのが良いという意見なども存在しているのだが、その一方で、否定派の意見では、ボニーが前作までの持ち主アンディが大切にしていたウッディを雑に扱っているという点や、ウッディとバズ・ライトイヤーがこれまでのように有能なリーダーではないという点などの意見がある。
また、前作ではとある理由で登場しなかったボー・ピープが再登場(実は20年ぶりの登場である)しているのだが、そちらに対してもいきなり活発なキャラクターに変わっていて、説明不足で違和感を感じた人もいたようだ。
二つ目の理由はネタバレになってしまうので、ここでは説明しないが、ラストシーンの決断が見どころである点もあるのか、そちらについては賛否が真っ二つに分かれている。
また、肯定派の中にも、「『トイ・ストーリー3』で終えた方が良かった」「『トイ・ストーリー3』までの流れがぶち壊された」という意見があり、あくまで前作を超えないと主張する人も少しばかり存在した(逆に否定派に至っても、「テーマには納得した」「ラストにはわりと肯定的」などのように、テーマや結論に対して納得している人もいる)。
2022年6月17日と25日には、金曜ロードショーで前作と合わせ、2週連続での地上波初放送が行われたが、その間にはSNS上では否定的な意見も多数共有されていた。
このようなこともあり、日本ではこの作品の扱いに対して賛否が別れている状況になっている。
あらすじ
おもちゃにとって大切なのは子供のそばにいること──新たな持ち主ボニーを見守るウッディ、バズらの前に現れたのは、ボニーのお気に入りで手作りおもちゃのフォーキー。彼は自分をゴミだと思い込み逃げ出してしまう…。
フォーキーを救おうとするウッディを待ち受けていたのは、一度も愛されたことのないおもちゃや、かつての仲間ボーとの運命的な再会、そしてスリルあふれる冒険。ウッディが目にする新たな世界とは?
関連タグ
前作:トイ・ストーリー3