「俺のことを忘れたのか 悲しいなあ織姫」
CV.うえだゆうじ
概要
通称・井上の兄貴。
井上織姫の実兄、井上昊が虚化した姿。
まんま井上昊の顔に虚の仮面を乗せたような顔をしているが、体は虚らしく蛇のような下半身とマッチョな上半身という人外の姿をしている。(幽霊を意識している?)追加給金は(期間が浅く織姫以外に手出ししていないからか)0環。
井上昊は織姫の世話をしていたが、交通事故で死別し整(プラス)になった。
しかし当初は毎日祈ってくれていた織姫が徐々に自分の遺影に祈ってくれなくなった(死を引きずっていた事から立ち直り前を向ける様になったということなので喜ばしい事なのだが、「自分のことを忘れていく、自分がどうでもいい存在になっていく」と思い込んだ)寂しさから虚化し織姫を襲撃。
織姫を殺害しようとしたところを一護に邪魔され、そのまま一護と交戦した。
「織姫は俺の為に生きてはくれない……!ならばせめて!俺の為に死ぬべきだ!!」
原作では作中の台詞の通りの設定だが、アニメ版では普通に織姫を見守っていたところ、グランドフィッシャーらによって虚圏に拉致され、無理矢理虚化させられたという設定になっており、そのくだりが追加された。それに伴い、井上昊の中に別の虚がいるという設定に変更されており、ルキアもそれについて言及している。当時、原作で黒腔の設定や虚の習性の設定がまだしっかりと明言されていなかったためか、拐われるシーンが凄いホラーシーンになっている。(原作設定では黒腔というトンネルを開け、そのトンネルを抜けるという方法でしか虚圏へは行けない。また、虚は魂魄をその場で捕食することが多く、わざわざ拐うことなどはありえない。)
自ら仮面を剥ぎ取るシーンがあるが、元が大虚へと至っていない一般の虚だったため破面にはなっていない。
最期は織姫が自分を抱きしめたことで正気と理性、人間らしい生前の感情を取り戻し、意識を失った織姫を心配し織姫のもとに駆け寄る。そして、自分が正気を保っているうちに逝きたいという理由で一護の斬魄刀で切腹(正確には自らの仮面に刺し入れ、割った)。そのまま尸魂界に逝った。原作では逝く直前、意識朦朧の織姫から「お兄ちゃん、いってらっしゃい」と一方的に言われただけだが、アニメ版では織姫も意識がハッキリしているほか、普通に織姫と会話し、逝く直前に「ああ、行ってくるよ」と織姫に返事をしている。
以降の出番はないが、織姫の回想などで度々登場する。
余談だが黒崎一護は井上織姫と結婚したため、黒崎一護は彼の義弟、黒崎一勇は彼の甥にあたることになる。
能力
口から酸を吐き敵の腕を拘束する。
作中では触れられなかったが、アシッドワイヤーのアシッドを日本語に直すと「酸」になるため、この能力はアシッドワイヤーの固有能力の可能性が高い。