概要
事故死や自殺に完璧に偽装して殺害する殺し屋。さらに変装技術も一級品で趙曰くどんなところでも目立つに溶け込めるプロ中のプロ。コミジュル、横浜流氓とも面識があるが、欠点として、模倣できるのはあくまで容姿と声だけであり、変装元の本人の人格・言動まで再現することはできない(実際、後述のやり取りですぐにボロが出てしまった)。
経歴
星野龍平殺害容疑で逮捕された荒川組若頭沢城丈を自殺に見せかけて殺す為に近江連合に呼ばれたがソンヒに潜伏してるアジトの場所を伝えられた春日らに踏み込まれるが、沢城殺害の指揮を取っていた石尾田が春日らの注意を引き付けた。
元警察官の足立に変装し、本物の足立と取っ組み合いの喧嘩になるが、春日から「道路交通法は何条か?」と質問する。「130条くらい?」と曖昧に答える足立に対し、「132条。常識だ!」と正確に回答する。
続けて春日は「その第一条は何か?」と質問。「知るか馬鹿野郎!!んなもん覚えてるわけねーだろ!」と全く答えられない足立をよそに、「この法律は道路における危険を防止し、その他交通の安全と円滑を図り及び道路の交通に起因する…」と道交法第一条の詳細を流暢に語った。
上記の春日の質問にいずれも正解するが、正確に答えていったことが逆に裏目に出てしまい、足立の人柄を誰よりも理解していた春日に見抜かれる結果となり、やむなく石尾田と共に春日達と戦闘。
(ちなみに紗栄子は春日が見破るまで正確に答えたミラーフェイスの方が本物だと信じていた)
激戦の末、返り討ちに遭い敗北。最後は近くで様子をうかがっていた天童がアジトに設置した爆弾(作戦失敗時の保険)により、石尾田共々粉微塵に吹き飛んだと思われたが…
以外ネタバレ注意!
「どうも脇が甘いですねぇ、青木先生」
「あなたは……外から雇われただけの私を使い捨てにしようとした」
青木「は……? 何を言っている?一体なんの話を………」
青木「天童が……ふたり?」
春日「流石だな。 ミラーフェイスとは……よく例えたもんだ」
青木「ミラー フェイス………?」
「いろんな人間に姿を変える私の…通り名なんですよ」
実は、爆弾の存在に気づいて避難する春日達に連れ出され、無事生還(石尾田は一人取り残され死亡)。その後、自分が青木に見限られたことを理解し、以降春日達の味方になる。
終盤、ミレニアムタワー内にある荒川組事務所で春日達に倒された天童に変装し、春日らに全員見つけ出して殺せ。出た死体は埋めるなり溶かすなり始末しろ。と青木が天童への殺人教唆とも取れる映像を録画する為に青木へのお礼参りとして一時的に春日らに協力したが、その後は不明。
余談
前述の留置所へ侵入するため、警察関係者に変装するのだが、その相手が足立というのは明らかに無理がある。彼は春日との一件で既に懲戒免職されており、警察署への出入りならまだしも、もう部外者である足立に留置場へ立ち入る権利はないため、完全に人選ミスとしか言いようがない。
また、青木の命令か石尾田の命令かは不明だが、ミラーフェイスを最初から切り捨てるつもりなのは明白である。
日本人か外国人かは不明だが、ソンヒが有名な殺し屋と言っており、海外系の仕事も請け負っている可能性も考えられるため、おそらく語学は堪能だろう。
終盤、天童に化けて、捨て駒にした青木を嵌める手伝いをしており、同じ場所にいた春日を尾行けて来ていて、協力していたよしみで春日と青木の因縁の結末を見届けたその後に、自身の報復を完遂する為に青木を知ってる人物に化け、青木遼=荒川真斗を刺したのでは?と言う考察があったが、『龍8』にて本人が逮捕された事により、この考察は杞憂に終わった。
しかし、それでも天童に化けたミラーフェイスがその後どうなったかは結局謎のままである。
考察
実はミラーフェイスが星野龍平殺害の犯人である可能性がある。
根拠としては
①いくら近江連合が攻めてきてるとはいえ会長の星野の警備を緩めるわけがない。
②もし、見知らぬ殺し屋が会長のもとに行ったなら星野自身が抵抗した形跡がない。
上記の通り、近江連合が攻めてきてる中、警備を緩めるわけがなく、ましては近江の代紋を付けたチンピラが星龍会本部を闊歩しようものなら、組員たちに返り討ちにされてるので、
③ミラーフェイスなら、組員に変装し、星野を暗殺することができる。
組員に変装すれば、「高部のカシラに言われて会長を守るように言われて来た」と言っても、銃を持っていても星野に怪しまれず射殺しても不振ではない。