概要
八甲田山雪中行軍遭難事件でみられたように、凍死者の中には、寒いにもかかわらずなぜか服を脱いでいる者が見られ、
そういう行動は「矛盾脱衣」と呼ばれる。その原因については仮説はいくつかあるが、本当の理由はよく分かっていない。
イラストとしては凍えていても凍死には至っていない、「凍死寸前」のものが多い。
なぜか完全な氷漬けのイラストで「凍死」タグの付く物はあまりない。
現代日本における凍死
厚生労働省の統計によると、2017年に熱中症で亡くなった人635人に対して、低体温症による「凍死」で亡くなった人は1371人と約2倍の数がある。
雪山での遭難事故はわずかで、大半が町の中で亡くなっている。多くは高齢者で、屋外より室内での死亡例が多い。東北地方などの古くて断熱が十分でない家で、貧しい独居老人が暖房をつけずに布団にくるまったまま死んでしまうというのがよくあるパターン。暖房をつけないのは灯油代などを節約するという理由のほか、熱中症による死亡と同じく、老化で暑さ寒さの感覚が鈍感になっていることが原因とみられる。
もちろん、冬の北海道などで外出中に暴風雪に巻き込まれホワイトアウト状態の中、方向を見失い凍死するというパターンもある(この場合は若い人も多く死亡する)。災害時に避難所や仮設住宅で凍死者が出る場合もある。
泥酔していた場合、外気温が10度を超えていても凍死することがある。東京などの温暖な地域でも酔っ払いやホームレスが凍死するという事案が時々発生する。