登場作品
ネタバレ
サイモンとメアリーの長男で1作目のクロックタワーに登場するシザーマン・ボビィ・バロウズの双子の兄。
美しい姿と少年の口調は擬態に過ぎず、本体は真っ黒な粘膜に覆われた獣のような怪物。
その正体はバロウズ家が信仰していた邪教の神「偉大なる父」が遣わす「偉大なる父の息子」。手にしたハサミで崇拝者に恐怖と永遠の不死をもたらす存在であり、自らを「死を司る者」と称している。
かつてバロウズ家の13代目当主・クェンティン・バロウズによって「偉大なる父の使徒」は闇に葬られたはずであったが、一族の呪いを完全に消滅させる事は適わず、バロウズ一族がノルウェーに移住してからおよそ80年後、「偉大なる父の使徒」として再び生を受けた異形の存在がダンとボビィの双子であった。
ダンは屋敷の地下に存在する広大な地下洞窟で育てられていたが、侵入してきたジェニファーを追いかけているさなか、崖をよじ登っていた彼女が転げ落とし燭台の火が引火したことで生じた灯油缶の爆発に巻き込まれるも死んでおらず、炎の熱によって短期間でごく普通の人間の美少年の姿に成長した。
その後、記憶喪失の少年を装って屋敷を抜け出し、「エドワード」の名を与えられた後、ジェニファーの周囲に潜伏して事件を引き起こした。
また、ゲーム版ではエドワード(ダン)の台詞が少ないため明確な人物像は窺えないが、小説版では残酷なまでに無邪気な性格で、他者の意識に直接『声』を掛ける事で人心を掌握する異能力を見せている。ゲーム中でも片鱗を見せていたが、後見人であるケイを支配下に置いており、ジェニファーに対しては歪んだ愛情を寄せている。
弟であるボビィは生まれるのが早すぎた不完全体だったため、出来損ないとバカにしている。ただ、「偉大なる父の息子」は二人にして一つであり、もしも完全体の二人が揃えばこの世の終末が訪れるらしい。(具体的には、扉の向こうに蠢く邪悪な魂が一気に人間の世界になだれ込んでくるらしい)