概要
ノルウェーの旧家バロウズ家の当主で、物語の舞台となる古屋敷の主人。37歳。伯爵でもある。教師のメアリーに連れられてグラニット孤児院からやってきた主人公ジェニファーら4人を養女として迎え入れる。
以下ネタバレ注意
実はメアリーの実夫。
ジェニファーが中庭の小屋の中の牢で出会う男の正体。痩せこけた獣のような姿に変貌をしており、メアリーから受けた虐待のせいで正気を失っているため、ほとんど会話が成立しない。極度の空腹状態にあり、彼と出会った時点で特定のアイテムを持っていなければ食い殺されてしまう。
1360年代頃、初代バロウズ家当主であったセオドール・バロウズは百年戦争からの帰還後、極端に死を恐れるようになり、「偉大なる父」を神と崇める邪教に手を染めた。そして偉大なる父に捧げる生贄として自領内の子供を次々に誘拐、惨殺していき「人食いバロウズ」と恐れられるようになった。その結果、11代目バロウズの頃より異常な残忍性と超能力を有した奇形児が生まれるようになってしまった。
サイモンの先祖である13代目クゥエンティン・バロウズが命を賭してシザーマンを追放し、一族がイギリスからノルウェーにわたって以降の80年間は何事もなく平穏に過ぎていたが、完全に呪いを振り払うことは叶わなかったようでサイモンの代になって再び呪いが降りかかることになる。
サイモンは先祖の残した教えに従い、呪われた血筋をまとって生まれた胎児を儀式により葬ろうとする。
しかし、双子に愛情を持った妻のメアリーにより儀式を邪魔されたあげく、酷い虐待を受けた末に監禁されてしまう。その後ジェニファーたちがやってくるまでの9年間、一切食事を与えられず発狂してしまっている。
本編内では生存していたが、続編である『クロックタワー2』では既に死亡していることが明らかにされた。死因は恐らく餓死だと思われる。(9年間も生存していた理由は不明だが、恐らくはボビィ同様に時を止める秘術の影響下にあったため廃人となったまま死ぬことができず、時計塔を動かしたことにより餓死に至ったと思われる)
小説版『クロックタワー2』においては生前の彼がバロウズ家の宿業に立ち向かわんとした経緯が描かれており、メアリーが妊娠した際にこれから生まれるボビィとダンから守るべく、使用人全員を解雇して避難させており、特に信頼を寄せていた執事のリックには、バロウズ一族に関する重要な内容を記した書物を託している。
なお、リックよるとサイモンは「賢く勇気があり、優しかった」人物だったと語っていた。
また、「シザーマンはバロウズ家の女の腹に生じた次元の扉を通じて生れ落ちるが、男は必要ない」と語られているように、ダンとボビィは次元の扉の向こうに潜んでいる「偉大なる父の使徒」が、メアリーの腹を借りて現世に降臨した存在に過ぎず、妊娠した胎児に魔物がとりついたというわけではない。このため、厳密にはこの二人とサイモン、メアリーの間に血縁関係は存在しない。
なお、サイモンの死によってバロウズ家の直系の血筋は絶えてしまったが、小説版を見る限りメアリーやジェニファー、バロウズ城の維持のためにイギリスに残った邪教派の一族など、いくつかの傍系血族は健在・存在しているため、「偉大なる父の使徒」が生まれ落ちる可能性は永遠につきまとうことになる。
実際、小説版のジェニファー編では、追放される直前のシザーマンに騙され「自らの体内の次元の扉を開く言葉」を口にしてしまったジェニファーが、シザーマンの追放を果たすも間を置かずして偉大なる父の使徒を身ごもってしまうという後味の悪い結末が存在している。
家族
ダン・バロウズ:長男。前述の通り、サイモンとの血縁関係はない
ボビィ・バロウズ:次男。こちらもダンと同じくサイモンとは血縁関係はない