概要
1996年12月13日にヒューマン株式会社から発売された、PS用のアドベンチャーゲーム。制作は河野一二三。
『クロックタワー』の続編であり、前作から一年の時間が経過したノルウェーが舞台となっている。古典的ホラーの作風がベースであった前作に対し、今作ではサイコホラー的な特徴が取り入れられ、平穏な日常が殺人鬼の出現によって一瞬にして非日常に変貌してしまう恐怖が描かれている。
ストーリー
「クロックタワー事件」と呼ばれるバロウズ邸で起きた事件から一年後、事件はノルウェー全土に一大センセーションを巻き起こしており、マスコミに『シザーマン』と名付けらた殺人鬼は人々の恐怖の的となっていた。そしてジェニファーの前に、死んだはずのシザーマンが再び姿を現すのである・・・・。
登場キャラクター
声優表記は「ゲーム版 / ドラマCD版」
主要人物
- ジェニファー・シンプソン(Jennifer Simpson)
声 - ルミコ・バーンズ / 西村ちなみ
前作『クロックタワー』の主人公にして「ジェニファー編」の主人公。15歳。
シザーマンによって友人の命を奪われ、自身も命を狙われたことが心の傷として残っており、大学にて精神治療を受けている。
- ヘレン・マクスウェル(Helen Maxwell)
声 - リサ・シライシ / 鶴ひろみ
「ヘレン編」の主人公。30歳。
ジェニファーの保護者として、共に大学宿舎で暮らしている。
ジェニファーとの関わり方でバートンと対立している。
大学関係者
- サミュエル・バートン(Samuel Barton)
声 - ロバート・スペンサー / 大塚明夫
南オスロ大学犯罪心理学教授。52歳。
現実的な考え方で、シザーマンの超常現象関係には否定的。
プロローグでは彼を操作し、行動次第で「ジェニファー編」か「ヘレン編」かが決定する。
- ハリス・チャップマン(Harris Chapman)
声 - ジョジョ・オオタニ
バートン研究室所属の研究助手。35歳。
優秀だが陰気で挙動不審であり、ロリコン気質の持ち主で、ジェニファーを狙っている。
- ベス(Beth)
声 - サヨコ・カメイ
ゼミ生。23歳。
思考、行動に子供っぽさが残っている。
- ダニー(Danny)
ゼミ生。25歳。
事件には一切巻き込まれない。
- ローズ(Rose)
フィエロ社会学研究室の一員。30歳。
ヘレンの友人で、ベイカーの恋人。
- ベイカー(Baker)
フィエロ社会学研究室の一員。32歳。
ローズの恋人。
ジェニファー編には登場しない。
オスロウィーク新聞社
- ノラン・キャンベル(Nolan Campbell)
声 - ジェフ・マニング / 真殿光昭
オスロウィーク新聞社の三流イエローペーパー記者。26歳。
ジェニファー編では主人公として操作することにもなる。
- ティム(Tim)
カメラマン。27歳。
太めの体型と赤い帽子が特徴。
グラニット孤児院
- エドワード(Edward)
声 - テリー・オサダ / くまいもとこ
クロックタワー事件の生還者。
事件を含むすべての記憶を失っている。
- ケイ・サターホワイト(Kay Satterwhite)
声 - マヤ・ムーア
グラニット孤児院の職員でエドワードの後見人。
クロックタワー事件後に赴任したため、ジェニファーとの面識はない。
その他
- スターン・ゴッツ(Stan Gotts)
声 - ピーター・ストーン / 佐藤正治
クロックタワー事件担当の警部補。42歳。
ジェニファーにはいつも「警部さん」と間違えて呼ばれている。
ヘレン編では主人公として操作することにもなる。
- サリバン(Sullivan)
声 - ? / 伊井篤史
市立図書館館長。72歳。
バートンの友人で、冒険好き。
- サンドラ(Sandra)
声 - ? / 守友都
市立図書館の職員。
- リック(Rick)
元バロウズ邸の執事。65歳。
バロウズ家の秘密を知る数少ない人物。
セント・バーナードのビクターを番犬に飼っている。
- シザーマン(Scissorman)
巨大な鋏と超常現象を用いる、恐るべき殺人鬼。
前作クロックタワーでジェニファーの手によって滅ぼされたはずだが再び現れる。
余談
海外版でのタイトルは「CLOCK TOWER」で、ナンバリングが外されて1作目として扱われている。