TRPGの「D&D」などの戦闘システムをコンピューターゲーム化したものが、コンピューターRPGとなる。TRPGはGMと呼ばれるストーリー進行役が必要で、最低2人以上は必要となるが、GMの役割をコンピューターが務めることにより、一人でも遊べるRPGを確立させたとも言える。
コンピューターRPGの歴史
今では一般的にも普及した存在となったが、その理由は言うまでもなく「ドラゴンクエスト」シリーズの大ヒットによるものであるが、しばしばRPGの元祖とまで言われる事もあるが、正しくはなく、それ以前からも存在したジャンルである。
どれが元祖であるかは諸説はっきりしないが、元祖と言われる「ウルティマ」(1980年)「ウィザードリィ」(1981年)など発祥はアメリカである。日本においてはそれらの移植作で知られるようになり、純国産ものとしては1984年に出た「ザ・ブラックオニキス」などが知られるが、初期には「ドラゴンスレイヤー」や「ハイドライド」シリーズといったアクション性の高い作品の方が日本産RPGとしての知名度は高かった。しかし、どちらかと言えばマニアックな印象が高く一般的にはあまり知られる存在ではなかった。
1986年6月にファミコン用「ドラゴンクエスト」が発売される。当初RPGはファミコンでは馴染みの薄いジャンルで、それほど期待されての発売ではなかったが、モンスターデザインが鳥山明ということもあり、週刊少年ジャンプで大々的に取り上げられたことで、RPGゲーム初のミリオンセラーとなることになる。