概要
読みはすぎつではなくすいずである。
嶺南と嶺北を隔てる山間地にあり、周辺は25パーミルという、普通鉄道では比較的急な勾配とトンネルが連続している。
周囲は人家もまばらで港も国道もなかったが、軍事上、敦賀湾を一望できるこの場所に駅が必要であったことから、当初より信号場や仮乗降場ではなく、普通駅として開業している。
前述の立地条件により、景色が非常によく、鉄道唱歌にも「海の眺め類なき 杉津を出て隧道に 入れば妖しやいつの間に 日は暮れ果てて暗なるぞ」と歌われている。当駅付近を通過するサンダーバードなどの優等列車では、「北陸本線屈指の車窓風景でございます」との車内アナウンスが流れる。
同じく敦賀〜今庄間には新保駅および大桐駅の秘境駅が存在し、これらの駅は普通列車も多くが通過しているが、当駅は前述の眺望の良さもあってやや別格であり、これらの二駅よりは停車列車の本数はわずかに多い。
駅構造
中央通過線を含む3線と、海側の1線を含む変則的な相対式ホームを有する3面4線構造であり、各ホームに待合室が設けられている。海側1線は冬季の除雪車常駐用の待避線であり、定期列車の通過はない。
駅舎は駅構内よりもさらに海寄りに設けられており、駅舎に通じる道は麓の村落から伸びる石畳である。
歴史
- 1896年7月15日:開業
- 1960年8月1日:貨物取扱廃止
隣の駅
種別 | ←米原方面 | 当駅 | 直江津方面→ | 備考 |
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| 当駅通過 | |||
| 敦賀駅 | 今庄駅 | ||
| 新保駅 | 大桐駅 | ||
葉原信号場 | 山中信号場 |