※本記事は本作の重大なネタバレが含まれます。
概要
2年生編時点における作中の内閣総理大臣。60代の男性。
高度育成高校を広めた実績を持つ。
与党である市民党の政治家。主人公の父親である篤臣とは現在、敵対関係にある。
篤臣の師事していた直江仁之助を鬼島が味方に引き込んだことで、綾小路は高度育成高校に入学することになったといっても過言ではない。つまり、本作の根幹に関わる人物の一人である。
略歴(ネタバレ注意)
初登場は2年生編8巻。
修学旅行中、綾小路が旅館の部屋でテレビの特集を観ていたところ、速報が入る。それは都内の病院で療養していた直江が死去したとのニュースだった。
官邸からの中継に切り替わり、厳つい表情をした男がコメントする。
『人には添うてみよ、馬には乗ってみよ。私が直江先生に出会って間もないころ、贈っていただいた言葉です』
鬼頭がリモコンの電源ボタンを押したため、そこで画面はブラックアウトする。
続いて0巻の序盤と終盤で話題に挙がる。
今から22年前、4年目の議員として直江の元で奔走していた篤臣は高級料亭で直江と他の政治家の会合が終わるときを待っていた。
待機している個室からトイレに向かう途中、篤臣は鬼島の後ろ姿を一瞬見かける。
会合が終わり、直江の個室に呼ばれた篤臣はお猪口の数から鬼島が直江の会合に参加していたことを悟る。
それから10年以上の時が経ち、直江から託されたホワイトルームプロジェクトのお披露目が近付いた頃、篤臣は直江から突然の中止を言い渡された。
怒りを抑えながら事情を尋ねると、次の総裁選で直江の敗北予測が確実となったことで、直江は次期総理の座を鬼島に譲ることでしか政界で生き残れなくなっていたことが判明する。
また、ホワイトルームを運営する過程で財界人の他にヤクザとの関係も強めた篤臣は鬼島にとって邪魔な存在となり、膨張する野心から優秀な政治家に成長した篤臣は直江にとっても脅威となっていた。
鬼島に味方することを決めた直江に使い捨てられる形になった篤臣は直江と鬼島を潰し、いずれ政界のトップに立つことを改めて決意する。
政界で綾小路を利用できるようにするため、ホワイトルームでは学習環境が整っていない「感情」の学習などを目的に篤臣は綾小路を高度育成高校に入学させる計画を進めた。
人物
直江を始めとして権力のために政治家をやる者が多い中で、変わることなく本気で政治を行っている稀有な存在である。
30~40代の若手議員の頃から次期総理として世間の注目を集めてきた実力者であり、クリーンな政策を前面に押し出す市民党の顔。それは長らく政界の重鎮として生きてきた直江をして「最大の敵」だと言わしめる程である。
昔から女性や金のスキャンダルが存在せず、後ろめたいことを何一つ持たないクリーンな政治家。
月城によると、直江とは理念が大きく異なるものの共通点も多く、鬼島は高度育成高校に続く第二の政策としてホワイトルームプロジェクトに酷似した計画を水面下で進めていた。
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余談
「クリーン三木」と呼ばれた昭和の政治家・三木武夫が鬼島の元ネタとなっている可能性が高い。三木は政治家として理想主義者と評価されている。