概要
「ピンポン☆ブー」(ぴんぽんぶー)とは、「藤島じゅん」による漫画作品の名称である。
青春クイズ4コマ。2巻完結。
キャッチフレーズは『底辺(バカ)だって優勝(てっぺん)目指していいだろ!!』(まぁ作者の出自を鑑みると皮肉にも思えるが)。
「地域でも指折りの、学問は言うに及ばす、体育会系も底辺、文化芸術も底辺、不良の世界でも底辺、犯罪者にすらなれない、夢見るだけ生きてるだけで社会の負担となるいくじなしに、せめて害とならぬよう高卒の資格を与えるためダケの学位工場。ここの卒業生がいるというだけであらゆる企業が倒産する。ここに入学するなら中卒の方がマシ」とまで蔑まれる「底辺の中の底辺」と呼ばれた学校・私立凡倉高校に入学してしまったクイズバカが、夢を諦めきれずに仲間を得て高校生クイズ番組の最高峰を目指す物語。
ちなみに登場人物たちの名前(苗字)はおおむね"世界の地理"からとられている。
アウトライン
クイズ甲子園で日本一になるのを夢見る景二たちの前に現れたのは、かつて景二にクイズの全てをたたきこんだ世一!果たして勝負の行方は!?
かつてニューヨークに行きたかった全てのクイズファンと藤島4コマファンに贈る物語。
登場キャラクター
- 高峰景二
- クイズバカ。クイズへの情熱は誰にも負けず、相応の知識量も誇るが常に戦略の"詰め"が甘い万年二位の男の異名をほしいままにしてしまった少年。その生きざままK2にも例えられる。
- 内流みう
- 情報通、ミーハー。自称・未来のスーパーアイドル。景二についていって高校生クイズ番組の本戦に出れば露出度が上がって注目される、というザル戦略の打算で景二に近づく。景二からは「クイズを利用しようとしている、クイズの戦いを穢している、クイズをバカにしている」振る舞いが多いため嫌がられているが、それでも自らの目的のために景二に食らいついている。(そして彼に反発しつつも惹かれる事に)
- 四海あやや
- おバカ。されど伝説のクイズ王の豪運を受け継いだ少女。本作のマスコットキャラ。
- 佐原天明
- 秀才。スケベ。景二を超える機転と博識を持つ男。大いなる一族の末裔あるいは常識を超える男。バカ校の凡倉高に進学したのは、自らにおべっかを使う親族のふるい落としのためと、自分だけの時間が欲しかったから。
- 名家の家風のために流行や話題に乗る事ができず、ぼっちにされた過去があり、それが原体験となって人間そのものを諦めていた。しかし景二の広い知識は天明の知識と経験に食らいつくものであったために、その孤独から救われる事になった。
- 理事長
- 太平洋
- 顧問。伝説のクイズ王。されど一人の少女の命を救うため自らの栄誉と豪運を手放した漢(バカ)。結果としてクイズに勝てなくなりマスゴミによってやらせ疑惑をでっち上げられて生け贄へと曝されたあげく、この学校がバカ学校になってしまったきっかけを作ってしまった人物。Mr.転落人生。
- 万里穴麗子
- 生徒会長。何者にもなれないが、されどゆえに平和で騒動とは全く無縁な、この学校を心から愛しており、景二に「クイズ番組に出るなんてとんでもない! これ以上ウチの学校に恥の上塗りをするな!」としてクイ研の活動を停止させようとした。しかし景二とのクイズバトルを経て、しぶしぶではあるが彼らの在り方を認めるようになった。天明に惹かれている。
- 閑羅屋世一
- 景二の中学時代の同輩にして、彼をクイズの道に引き込んだ人物であり(景二いわく)恩人。地域屈指のクイズ名門校「天祭高校」に通い現在でもクイズの腕を磨き続ける天祭クイ研のエース。景二とは共に高校生クイズ番組の頂点を目指すため同じチームて戦おうと約束していた。
- しかし、その実は景二を凡倉高校に叩き落とした黒幕。景二を見込んでクイズの道に引き込んだまでは、まぁ良かったが、その景二の詰めの甘さが致命的と感じており中学時代は親友の面を被りながらも、ほとほと愛想を尽かせていた。そして高校進学を前に景二を切り捨てる事を決意。彼の(クイズ名門校や進学校への)受験票を幾度となく隠して試験を受けさせないようにして、その進学を阻みクイ研の無い凡倉高校へと追い落とした。
- 天祭クイ研のエースと言うが、そのクイ研には世一ひとりしかいない。その理由は「必要がないから」。クイ研入部後、先輩後輩同輩、その全てを自らのクイズの腕前で捻り潰し、部員全員に壮絶なトラウマを与え二度とクイズができなくなる体にしてしまった。そのため天祭クイ研を潰した男でもある。彼にチームとして従うメンツは頭数を揃えるためのロボット同然のモブに過ぎない。
- 「クイズの世界には自分ひとりだけがいればいい」と考え、その利に沿わぬ者は邪悪であり切り捨ててもそれが正しいことだ、とすら言い放つクイズの申し子にしてクイズの悪魔。