はと座

はとざ

16世紀末に登場した冬の星座。

概要

オリーブをくわえたハトをかたどった星座。

これは旧アルゴ座（現とも座、ほ座、らしんばん座、りゅうこつ座）をノアの方舟に見立て、「方舟から放ったハトがオリーブの枝を持ち帰り、水が引いてきた事と陸地が近い事を知らせた」という旧約聖書のエピソードを再現したものとされる（なので当初は「ノアのはと座」と呼ばれた）。

一方でギリシャ神話でアルゴ船が難所を越えるのを助けたハトという説もある。

オリオン座のずっと南（あるいはシリウスの右下）というアバウトな目安はあるが、かなり低い位置にあるため探そうと思うとちょっぴり大変。とりあえずシリウスの右下に折れたＹ字型みたいな並びがあったらそれがはと座。

探そうと思えば晩秋の未明（AM2時前後）から探せるものの、いちばん高く上るのは2月上旬なのでその頃に狙うといいだろう。その頃には21時前後になり、時間的にも探しやすくなる。

はと座には秒速128㎞という超スピードで飛び続ける不思議な星がある。これは元々オリオン大星雲にあったの星が超新星爆発の勢いで吹き飛ばされた星とされ、こうした星は「高速度星」と呼ばれている。（他にはへびつかい座のバーナード星などが該当）