概要
枝をくわえたハトをかたどった星座で、くわえているのはオリーブ。
これは旧アルゴ船座(現とも座、ほ座、らしんばん座、りゅうこつ座)をノアの方舟に見立て、
「方舟から放ったハトがオリーブの枝を持ち帰り、水が引いてきた事と陸地が近い事を知らせた」
という旧約聖書のエピソードを再現したものとされる(なので当初は「ノアのはと座」といった)。
ただしアルゴ船はギリシャ神話が出典のため聖書とは関係がなく、聖書由来のエピソードを持つ星座自体もはと座だけである。
見つけ方
オリオン座のずっと南(あるいはシリウスの右下)というアバウトな目安はあるが、かなり低い位置にあるため探そうと思うとちょっぴり大変。とりあえずシリウスの右下に折れたY字型みたいな並びがあったらそれがはと座。
探そうと思えば晩秋の未明頃(2時前後)から探せるものの、いちばん高く上るのは2月上旬なのでその頃に狙うといいだろう。その頃には9時前後になり、時間的にも探しやすくなるはず。
ちなみに
はと座には秒速100㎞を越える超スピードで飛び続ける「ランナウェイスター」がある。これは元々オリオン大星雲にあったのが超新星爆発の勢いで吹っ飛ばされ、そのまま爆走しているから。
超スピードで移動し続ける星は他にもあり(へびつかい座のバーナード星など)、こうした連中は「高速度星」というそのまんまな用語で呼ばれている。
関連タグ
きょしちょう座→こっちも枝をくわえた鳥の星座