KICKBACK
きっくばっく
概要
アニメ『チェンソーマン』の主題歌で、メイントレーラーPVで初公開された。作詞・作曲・歌唱を米津玄師が、編曲をKingGnuとmillenniumparade主宰者の常田大希が担当。またミュージックビデオでこの2人が共演している。リリースは2022年11月23日に行われた。
本来の「キックバック」の意味は、作業中に切断しにくい物を切断しようとして、急激にチェーンソーが作業者向きに意図せず跳ね上がる現象。
米津玄師氏は、
チェンソーマンアニメ化にあたり「KICK BACK」という曲を作らせていただきました。とにかく原作が好きだったので光栄です。この作品がそもそも持ってる力がものすごいので、似つかわしい音を探していく作業は非常に難しいものがありましたが、粛々と一つ一つ積み上げた結果この曲が出来上がりました。お耳に合えば幸いです。どうかよろしくお願いします。 |
とコメントを発表した。
本楽曲にはモーニング娘。の『そうだ!We're ALIVE』(2002)の歌詞の一部「幸せになりたい」(しかも本家と同様に「しやわせになりたい」と歌っている。)や「努力 未来 A Beautiful Star」がサンプリング(過去の楽曲のメロディや歌詞を引用・再構築する手法)されているが、これは米津側が作詞者であるつんく♂氏に打診して快諾してもらい実現した。
米津玄師氏の担当の方から連絡がありました。- note(つんく♂)
モー娘。「そうだ!We’re ALIVE」フレーズ使用秘話 - ORICON MUSIC
米津玄師が語る「KICK BACK」制作時の“直感“ - Billboard JAPAN
メイントレーラー公開当初、YouTubeなどではピアノやギターでサビ部分を演奏した動画が複数確認された。
オリコン調査によると、配信開始された初週DL数6.3万DL(63,372DL)を記録し、10月19日発表の最新「オリコン週間デジタルシングル(単曲)ランキング」で初登場1位を獲得した。
また、Spotifyの世界で最も再生されている楽曲デイリーランキング“トップ50 - グローバル”で47位にランクインした。これは日本人アーティストで初の快挙となった。
考察
- OPアニメでは、原作者・藤本タツキ氏の好きな映画や本編での伏線を絡めた作品の一場面、原作者の過去作品等のワンシーンをオマージュしたカットが散りばめられており、映画ファンによって数々の元ネタが挙げられている。
- 『悪魔のいけにえ』『パルプ・フィクション』『貞子VS伽椰子』『女優霊』etc.
- また、OPの最後にデンジとパワーが踊っているのは『そうだ!We're ALIVE』のサビの振り付け。『ミッキーマウス クラブハウス』でお馴染みの「ホットドッグダンス」を思い出す人々もいた様子。
- 特異四課のメンバーがボウリングに興じ、アキがボールを投げ、マキマがそれを微笑みながら見つめるシーンは『ボウリング・フォー・コロンバイン』のパロディなのでは、という考察もある。
- 『そうだ!We're ALIVE』では、引用されたフレーズは「努力 未来 a Beautiful Star」の「未来」の部分を「前進」「平和」と入れ替えながら力強く歌われるパートなのだが、『KICK BACK』では取り憑かれたように「努力 未来 a Beautiful Star」のみを繰り返した末に「なんか忘れちゃってんだ」と続くため、一部ファンの間では「『忘れているもの』は『前進』と『平和』ではないか?」と考察されている。
余談
- MV内でトレーニングを繰り返した結果マッチョになる米津もネタにされることとなった。詳細はこちら
- ラスサビ前、海岸沿いの車道の真ん中で米津が熱唱し、トラックに撥ねられ空に舞う(実際舞ったのは人形)シーンがあるが、撥ねた車のドライバーはコベニの愛車を勝手に乗り回していたパワーではないか?といった声もある。
- これをネタにしたboketeのボケとして、2人が車に乗っている画像に「やばい米津玄師だ!」という台詞を付けたものがある。努力未来 a beautiful starby夜ト★海産物は敵
- また、このシーンのロケ地が茨城県鹿島製造所近くの車道だった為、全く同じロケ地でMVが撮影された『冬の花』のフェアレディZを走らせる宮本浩次と繋げるMAD動画が投稿されるという斜め上の方向で話題となり、ネットミームとして大流行する事に。詳細はこちら。
関連動画
公式MV
ノンクレジットオープニング
ライブ映像