ホワイトハウス
ほわいとはうす
アメリカ合衆国大統領官邸の別称。
概要
アメリカ合衆国の首都ワシントンD.C.の中心部に位置するアメリカ大統領の官邸・公邸である白亜の建物。アメリカ政府そのものを表すこともある。
1792年に着工、1800年に完成。初代大統領であるジョージ・ワシントンはすでに政界を引退していた上に完成する前年に亡くなっていたため、2代大統領ジョン・アダムズが最初の入居者となった。以後、200年以上に渡り首都ワシントンD.C.と共に米国政治の中心であり続けている。
主な施設
- エグゼクティヴ・レジデンス
施設の中央にある最も見慣れた建物。大統領とその家族が暮らす公邸としてでなく、外国首脳や議会関係者など要人との会談、条約や重要法案の調印式、上級公職の任命会見、重要な記者会見、訪問者との会見、晩餐会やレセプション、その他公的な行事が行われる。
- ウエストウイング
エグゼクティヴ・レジデンスの西側に位置しており、大統領執務室である「オーバルオフィス」や首席補佐官など上級スタッフのオフィスもある。地下には世界各国の情報を集約する「シチュエーションルーム」が置かれている。
- イーストウィング
こちらは東側に位置しており、ファーストレディやそのスタッフのオフィスがある。こちらの地下には核シェルターとしての機能を持つ大統領危機管理センターが設置されており、アメリカ同時多発テロ事件のさいには閣僚がここに退避している。
余談
- 1814年の米英戦争のさいにイギリス軍の焼き討ちで全焼し、再建した際に黒焦げになった壁を白く塗りつぶしたことで呼ばれるようになったとされている。ただし、それ以前の1811年に「White House」という記述が使用されていた形跡があり、この説は誤りとする意見もある。
- ホワイトハウスが現在の形になったのはトルーマン大統領の時代である1950年代に行われた大規模改修工事を経てのことである。
作品での扱い
数多くの映画やドラマに登場するが、アメリカのシンボルであるがゆえに自由の女神と同様、宇宙人に破壊されたりテロリストに乗っ取られたりすることも多々ある。