宇宙服
うちゅうふく
概要
宇宙飛行士が宇宙空間で生命を維持し、安全に動くために配慮された服のこと。
主に宇宙船の中で利用する船内服と、宇宙船の外で利用する船外服の2種類に分類されている。
宇宙服には身長制限が設けられており、船外服を装着する場合はサイズの関係で165cm以上の身長が求められる。
宇宙服には宇宙空間の真空状態や宇宙塵などから守る役割がある他、宇宙空間でも快適に活動できるように酸素の供給と二酸化炭素の除去、体温の調節機能、外部との通信機能など無数の機能が搭載されている。
なお宇宙服を着ずに生身で宇宙空間に飛び出した場合、数秒後に意識を失い、およそ2分ほどで全身の臓器から酸素が喪失し死に至る。
余談だが、宇宙服の値段は1着約10億5000万円と言われている。そのうち生命維持装置だけで約9億5000万円も費やされている。
フィクションにおける宇宙服
二次元界隈では女性用のそれは時としてレオタード状の「ぴっちりスーツ」であったりする。
ちなみに、レオタード様のボディスーツ系宇宙服は1940年代から構想だけされ、1970年ころに「スペース アクティヴィティ スーツ」というものがなんとなく開発され、ほったらかされた後かなり後になって『バイオスーツ』という名で開発された。
ぴっちりの言い訳として
- ロケットのコックピットは空間を節約しないといけない また
- 宇宙空間へ出る場合 人間の肺は外部の一気圧に反応して動いているので、気圧がある程度下がると「空気があるのに呼吸ができなくなる」為、空気の無いところでは胸部へ人為的なストレスを懸ける必要がある。
というものがあげられる。
リアルな宇宙服はスーツの中に「エヴェレストの頂上程度の」空気が入っており、飛行士は出る際プレブリージングと呼ばれる工程を踏まないといけないが、バイオスーツの場合は「スーツそのものの張力で一気圧分の圧力を与える」んだそうである。こっちのほうがいいじゃん。
なお、現実の宇宙飛行士は宇宙服の下に冷却用のアンダーウェアとしてピチピチのボディスーツを着る。
ただ冷却チューブが浮きあがった血管のように見える。
関連項目
U-2 SR-71:宇宙に出ない偵察機なのだが高高度という過酷な環境を飛行する航空機のため、パイロットは宇宙服に等しいスーツ(与圧服という。プレッシャースーツも一般名詞だけどPIXIVでは『ストラトス・フォー』の専門用語の呼称になっとる)を着ている。
外部リンク
- 今日は宇宙の日!「宇宙服」を描いたイラスト特集 - pixivision(2016年9月12日)
- 無重力への旅装。宇宙服を描いたイラスト特集 - pixivision(2022年6月18日)