概要
馬名は「地獄+揺さぶる」から。育成者であり馬主でもある山口ステーブル代表の山口裕介氏は矢野貴之騎手の騎乗を要望している。
経歴
デビュー前
金舛牧場で誕生し、520万円で山口裕介氏が購入、1歳から山口ステーブルで育成を受ける。山口ステーブルの同期にはヒーローコール、ポリゴンウェイヴ、サベージなどがおり、その中でもエースと目されていた。2歳の2月にはヘルシェイクの名と矢野貴之騎手への騎乗依頼が決定。発表された日には「ヘルシェイク矢野」がTwitterでトレンド入りし、4月にはもうファンによる横断幕まで作られるなど大いに注目を集めた。
しかし、深管骨瘤を発症し1か月ほど休養、育成に遅れが生じ、2歳の9月にようやく入厩するも10月にはソエも発症、デビューは3歳頭までずれ込んだ。その間、ヒーローコールは4連勝で重賞勝利を決め中央馬相手の全日本2歳優駿で4着に食い下がり、ポリゴンウェイヴも重賞で好走、サベージも既に2勝を挙げていた。
3歳時
2023年1月6日の川崎競馬2R新馬戦(7頭立て→除外1頭で6頭立て発走)でデビュー。要望通り矢野貴之騎手を鞍上に迎え、ヘルシェイク矢野が川崎競馬に爆誕した。
パドックには先述の横断幕が張られ、皆がヘルシェイク矢野のことを考えていたのか単勝1.3倍の1番人気に推されるが、惜しくも馬券圏を逃す4着でのデビューとなった。
しかし、4着でもヘルシェイク矢野のインパクトはすさまじく、その日は「ヘルシェイク」がTwitterでトレンド入りすることとなった。
そして2戦目は同年2月3日の川崎競馬第3レース。
やはり注目は集まるものの、前回の負けがあってかさすがに単勝1倍台には届かず。それでも単勝2.8倍の2番人気に推される。今回からシャドーロールを着用。
好スタートを決めるとそのまま先頭に立ち、手応え良くリードをキープしたまま最後の直線で更に伸び、ゴールする頃には後続馬を5馬身も突き放すほどの圧倒的パフォーマンスを見せつけ、彼のことしか考えられなくなる程に強い印象を残して初勝利を収めたのであった。
(そしてTwitterでは案の定「ヘルシェイク矢野」がトレンド入りした)
勝利後の口取り写真では矢野騎手が金髪のカツラを着用しポーズまで「ヘルシェイク矢野」をキメるサービスを披露。川崎競馬のTwitterまでも「川崎競馬3Rのことを考えていました」と明らかにヘルシェイク矢野を意識したツイートを行うなど、周辺もお祭り騒ぎであった。
中3週挟んで2月27日。同じく川崎の「河原鶸(かわらひわ)特別」(4R、ダ1500m)に出走。
前走の強い印象からヘルシェイク矢野のことを考えていたファンが多かった影響か、一時は単勝1.5倍を示すほどの人気を得ていた。締切までに少し戻したが、1.9倍で抜けた1番人気に支持される。
どうやら怖がりな面があるらしく、落ち着かせるために調教でブリンカーを試していたとのこと。本レースでもシャドーロールに加えブリンカーを着けて臨んだ。レースはというと、好スタートでハナを取り、後続を半馬身ほど離してリードを保ち、最終直線で突き放し、中団から追い込んできたコスモマルーン号を2馬身半差で振り切って1着。前走同様の強い逃げで連勝を決めた。
1ヶ月ほど空けて、4月5日の川崎SⅢ「クラウンカップ」に登録を行ったが、賞金が足りずにあえなく除外。代えて4月6日、川崎の「頬白特別」(6R、ダ1600m)に出走。
連勝ともなれば名前ネタがなくともヘルシェイク矢野のことを考えるファンが多くなるのも必然か、ついに締切時単勝1.4倍というデビュー時に迫る圧倒的一番人気を背負って出走。
レースはいつも通りにスタートからハナを主張して逃げ、最終直線で追い込み勢を突き放すという安定の強いレース運びを披露。実況がもはやネタを隠そうともせず「ヘルシェイク矢野!」と叫びついでに後続馬をポッドゲイン森、コスモマルーン本田と実況しつつこれで3連勝。さらに賞金を積み上げ、次走は今度こその重賞、5月の東京湾カップ(船橋SⅡ、1700m)を視野に入れている模様。
余談
残念ながらすでに引退したが、マグマミキサーという馬もいる。ただし、現役に「村田」という名前の騎手がいないので、仮に第2のマグマミキサーが現れたとしても、ヘルシェイク矢野vsマグマミキサー村田が実現する可能性は低そうだ(そもそもヘルシェイクは既に勝ち星を積み上げており下級条件に出走しないので相当に強くなければヘルシェイクとの対戦が叶わないという問題もある)。
関連タグ
あ、ヘルシェイク矢野のこと考えてた
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