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概要

馬名ヘルシェイク
欧字表記Hell Shake
性別
毛色鹿毛
誕生日2020年5月2日
ホッコータルマエ
ピサノマイセン
母父マイニング(USA)
生産金舛牧場
馬主山口裕介
管理調教師高月賢一(川崎)

父はダートGⅠ・JpnⅠ計10勝のホッコータルマエ

母父マイニングは1984年生アメリカ産の競走馬で、現役時はG1・ヴォスバーグステークス(ダート7F≒1409m)に勝利。種牡馬としてはゼンノロブロイの母父という実績を残している。

馬名は「地獄+揺さぶる」から。育成者であり馬主でもある山口ステーブル代表の山口裕介氏は矢野貴之騎手の騎乗を要望している。

ちなみにポプテピピックの作者に認知されている

経歴

デビュー前

金舛牧場で誕生し、520万円で山口裕介氏が購入、1歳から山口ステーブルで育成を受ける。山口ステーブルの同期にはヒーローコールポリゴンウェイヴサベージなどがおり、その中でもエースと目されていた。2歳の2月にはヘルシェイクの名と矢野貴之騎手への騎乗依頼が決定。発表された日には「ヘルシェイク矢野」がTwitterでトレンド入りし、4月にはもうファンによる横断幕まで作られるなど大いに注目を集めた。

しかし、深管骨瘤を発症し1か月ほど休養、育成に遅れが生じ、2歳の9月にようやく入厩するも10月にはソエも発症、デビューは3歳頭までずれ込んだ。その間、ヒーローコールは4連勝で重賞勝利を決め中央馬相手の全日本2歳優駿で4着に食い下がり、ポリゴンウェイヴも重賞で好走、サベージも既に2勝を挙げていた。

3歳時

2023年1月6日の川崎競馬2R新馬戦(7頭立て→除外1頭で6頭立て発走)でデビュー。要望通り矢野貴之騎手を鞍上に迎え、ヘルシェイク矢野が川崎競馬に爆誕した。

パドックには先述の横断幕が張られ、皆がヘルシェイク矢野のことを考えていたのか単勝1.3倍の1番人気に推されるが、惜しくも馬券圏を逃す4着でのデビューとなった。

しかし、4着でもヘルシェイク矢野のインパクトはすさまじく、その日は「ヘルシェイク」がTwitterでトレンド入りすることとなった。

そして2戦目は同年2月3日の川崎競馬第3レース。

やはり注目は集まるものの、前回の負けがあってかさすがに単勝1倍台には届かず。それでも単勝2.8倍の2番人気に推される。今回からシャドーロールを着用。

好スタートを決めるとそのまま先頭に立ち、手応え良くリードをキープしたまま最後の直線で更に伸び、ゴールする頃には後続馬を5馬身も突き放すほどの圧倒的パフォーマンスを見せつけ、彼のことしか考えられなくなる程に強い印象を残して初勝利を収めたのであった。

(そしてTwitterでは案の定「ヘルシェイク矢野」がトレンド入りした)

勝利後の口取り写真では矢野騎手が金髪のカツラを着用しポーズまで「ヘルシェイク矢野」をキメるサービスを披露。川崎競馬のTwitterまでも「川崎競馬3Rのことを考えていました」と明らかにヘルシェイク矢野を意識したツイートを行うなど、周辺もお祭り騒ぎであった。

中3週挟んで2月27日。同じく川崎の「河原鶸(かわらひわ)特別」(4R、ダ1500m)に出走。

前走の強い印象からヘルシェイク矢野のことを考えていたファンが多かった影響か、一時は単勝1.5倍を示すほどの人気を得ていた。締切までに少し戻したが、1.9倍で抜けた1番人気に支持される。

どうやら怖がりな面があるらしく、落ち着かせるために調教でブリンカーを試していたとのこと。本レースでもシャドーロールに加えブリンカーを着けて臨んだ。レースはというと、好スタートでハナを取り、後続を半馬身ほど離してリードを保ち、最終直線で突き放し、中団から追い込んできたコスモマルーン号を2馬身半差で振り切って1着。前走同様の強い逃げで連勝を決めた。

1ヶ月ほど空けて、4月5日の川崎SⅢ「クラウンカップ」に登録を行ったが、賞金が足りずにあえなく除外。代えて4月6日、川崎の「頬白特別」(6R、ダ1600m)に出走。

連勝ともなれば名前ネタがなくともヘルシェイク矢野のことを考えるファンが多くなるのも必然か、ついに締切時単勝1.4倍というデビュー時に迫る圧倒的一番人気を背負って出走。

レースはいつも通りにスタートからハナを主張して逃げ、最終直線で追い込み勢を突き放すという安定の強いレース運びを披露。実況がもはやネタを隠そうともせず「ヘルシェイク矢野!」と叫びついでに後続馬をポッドゲイン森コスモマルーン本田と実況しつつこれで3連勝。

賞金を積み上げたことで5月3日開催の「東京湾カップ」(船橋SⅡ、1700m)への出場権を勝ち取り、今度こそ初めての重賞に挑戦。しかし単勝5.5倍の4番人気と皆が皆ヘルシェイク矢野のことを考えなかったためか、船橋の速いペースに飲まれて逃げ切れず馬群に沈んで10着の惨敗を喫した。

その後、格付け前に勝利を、と約1週間後に開催される5月15日開催の川崎「不如帰特別」(6R、ダ1600m)に登録・出走。連戦であることと前回の惨敗が頭をよぎったのか一番人気ながら単勝2.2倍のオッズに収まったが、マイペースに持ち込めたならこっちの物と言わんばかりの快走を見せて川崎競馬場4連勝を飾った。

このあと、8月16日の黒潮杯を目指して調整が進められていたが、脚部不安のため見送り、休養が決定。じっくりと立て直しを図ることとなった。また、主戦の矢野貴之騎手も負傷でしばし戦線離脱となってしまった。

10月後半になってオーナーより再びの入厩にむけて準備が進んでいるとの発言もあり、矢野騎手も10月29日の大井競馬から復帰。

実際の復帰は年が明けた2024年の1月5日、川崎の「千客万来特別」(ダ1500m)となった。長期休みからの復帰初戦ということもあったのか、3.4倍の2番人気で落ち着く。レースで後ろ4番手あたりから外を回るが、伸びきれず掲示板までの5着。山口ステーブルはレース前「叩いてからかなぁ」と述べており、ある程度織り込み済みの結果だったようだ。

このあと連闘となる浦和の1月12日「福寿草特別」に特別登録まで行っていたが、ここは回避となった。

まさかの公式コラボ

NARが2023年10月4日~12月10日に地方競馬場で開催するイベントうまガチャの景品のB賞にはNARとポプテピピックのコラボグッズとして、なんとヘルシェイクと矢野騎手のことを考えてるヘルシェイク矢野のイラストが描かれたヘルシェイク矢野トートバッグやヘルシェイク矢野アクリルスタンドが並ぶ。まさかの珍名馬と元ネタの作品の公式コラボがここに実現することとなった。過去の前例では馬主がアニメ関係者という背景があったが、今回はポプテピピックが既にJRA競馬コラボを経験していたことが功を奏した?と思われる。

NARは本コラボについてのコメントは「何かを考えてるヘルシェイク矢野のことも考えてた」…ノリノリである。

なお、当の矢野騎手は「全国の皆さん是非ガチャしてみて下さい。…いまだに事態を把握しきれていませんが」とコメントを残している。

余談

残念ながらすでに引退したが、マグマミキサーという馬もいる。ただし、現役に「村田」という名前の騎手がいないので、仮に第2のマグマミキサーが現れたとしても、ヘルシェイク矢野vsマグマミキサー村田が実現する可能性は低そうだ(そもそもヘルシェイクは既に勝ち星を積み上げており下級条件に出走しないので相当に強くなければヘルシェイクとの対戦が叶わないという問題もある)。

関連タグ

ポプテピ記念

あ、ヘルシェイク矢野のこと考えてた

編集者:D.N.A.
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