「誉れは浜で死にました! 」
概要
本作の主人公。対馬五大名家の一つ、境井家の当主。
先代当主境井正の嫡男で、地頭の志村の甥子。
蒙古襲来では伯父である志村と共に小茂田浜の戦いで突撃したが、武士団は自身と志村を残して全滅という最悪の結末を迎えた。
その後、女野盗・ゆなに命を救われたのち、コトゥン・ハーンと一騎討ちを挑むも完敗。
生き延びた彼は蒙古から対馬を、そして自身を守れぬ民を守るため、武士道に反する誉無き手を使う冥府から蘇りし『冥人』(くろうど)となる運命を受け入れていくことになる。
なお、ゲーム中では『ジン』と呼ばれるが、ローカライズチームから「設定上は『ヒトシ』が本来の読み方で、『ジン』は通称」であると明かされている(当時の武家の諱(いみな)はほとんどが訓読みであったが、親や主君以外が諱で呼ぶことはなかったため)
人物
実直にして真面目な性格。
少年時代、己の勇気の無さ故に父・正を死なせてしまったことから、臆病を非常に嫌悪している。
当人は「上手というわけではない」と言っているが和歌を作れる他、尺八の演奏もできるなど、武芸だけでなく風流の道も学んでいる。また漢文もある程度は読める。
武士の誉は「民を守ること」と考えており、苦しむ民は必ず助ける人物。
当人は伯父の志村から誉を叩き込まれたため、闇討ちなどの戦法を嫌悪していたが、小茂田で散った仲間の仇を討つため、そしてこれ以上犠牲を増やさないため誉なき戦いに手を染めることになる。
子供時代はやんちゃ坊主で、竜三と女装したり、壱岐まで船で行こうとした程。狐を撫でたり、愛馬を労っており死んだ時には悲嘆するなど動物に優しい描写がある。
好物は果物と魚と浅藻の海苔。
また、殺害現場や足跡などの痕跡から真相にたどり着く観察力や推理力も持ち合わせる。
溢れ出る侍の風格はヤクでラリって幻覚に怒鳴りつける猫のお面をかぶったフンドシ一枚の変質者に成り果てても抑えきれぬほどで、出会って3秒で「テメェ侍だな!?(怨嗟」と看破されるほど。ゲームの都合?知らん。
戦闘能力
対馬一腕が立つとさえ言われており、一騎討ちだけでなく集団戦でも高い戦闘力を持つ。
蒙古の武装であるてつはうや暗器を使いこなしていく事で蒙古からは恐怖の対象となり、対馬の民からは畏敬の念を抱かれている。
一方でその卑劣とも言える手段を選ばぬ戦いぶりは小茂田の惨劇を知らぬ者たち、とりわけ本土の武士からは侮蔑の対象となってゆき…?
身体能力も高く、気合だけで傷を治したり毒を治療する他、別ゲームのアサシンクラスのパルクールやクライミング能力を持つ。
弱点
登攀能力の高さに反して落下には弱い。『Ghost of Tsushima』は落下時に無傷で済む高度が割と低く、他所のOWゲーと同じ感覚で飛び降りるとあっさり即死する。着水できた場合に限り高さに関わらず無傷で済むが、それでも高度が一定を超えると落下終了を待たずしてロード画面送りとなる。
一応着地用のスキルを習得できるので、操作に慣れればそれほどの不便もなくなる。
また、意外とスタミナもなく全力ダッシュの息切れも思いの外早い。
この2つは冥人奇譚の名もなき冥人達(=プレイヤー)が明確に仁より勝っている。
モデル
外見のモデルは演者であるダイスケ・ツジ氏。
狐を撫でる場面などもツジ氏の演技に触発されて生まれたという。
歴史上の人物にモデルがいるかは不明。
関連項目
ゲラルト(ウィッチャー3):落下が弱点繋がり。ただし仁があくまでも人間であるのに対し、こちらは半ば人外でありながら2〜3m程度の段差で即死する(仁は怪我だけで済む)。