概要
イスラエル国防軍はこれまでRomatを採用していたが、ある戦争での経験により小口径ライフルの必要性を感じ、IMI社に軽量で頑丈な命中精度の高い小口径ライフル、ガリルを開発させた。
設計者のイスラエル・ガリリは、イスラエルの過酷な環境を克服するために機関部を西側諸国ではなく、東側諸国のAK47をモデルにし、弾は西側に合わせるために5.56mmNATOを使用した。そのため、当時にしては少し異質なアサルトライフルが誕生した。
トライアル時、UZIの開発者ウジール・ガルが設計したライフルやM16A1、HK33などが参加したが、最終的にガリルが勝利した。
基本データ
全長 | 979mm(ストックを広げた状態)~742㎜(ストックを畳んだ状態) |
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銃身長 | 460mm |
重量 | 4325g |
口径 | 5.56mmNATO(一部7.62mmNATOを使うモデルも) |
装弾数 | 30発(NATO標準規格弾倉)・35発(標準)・50発(簡易支援火器として使う場合) |
・・・ただし完成した翌年(1973年)、第四次中東戦争が勃発。
この時にアメリカからの支援物資(?)としてM16の中古品が大量に導入されてしまい、
ガリルは全部隊に行き渡らないまま終わってしまう。
その後も『ガリルは重い(約4.3kg)』だの『値段が高い』だの言われてしまい、
イスラエル国防軍は輸入されたM16A1の方を気に入ってしまった。
生産したガリルは輸出に回される事になった。
こちらはそこそこの成功を収めており、
主に南アフリカやミャンマーなどの政治的に兵器を輸入し難い国に採用されている。
また、ジンバブエやコンゴといった自然環境の厳しい国でも採用され、
AK-47ゆずりの頑丈さを発揮している。
またARMモデルは栓抜きとワイヤーカッター機能がバイポッドについている。これは兵士がARモデルのレシーバーで栓抜きをして、作動不良をおこして、上層部がまずいと思いARMモデルから栓抜きを付けたのだ。(最近の物にはついていない、これは銃剣に栓抜き機能が移った為)
輸出用のガリルは現在も生産されており、世界各地で行われる兵器見本市にもよく出品される。