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概要

巨人化したエレンが、エヴァンゲリオンを彷彿とさせることから読者の間で使われている渾名。公式名称は「エレン巨人体」だが、タグとしてはもっぱらこちらの方が機能している。

エレンはアルミンを庇い巨人に飲み込まれてしまうが、巨人の体内で巨人化能力が覚醒する。

その後は自傷行為を引き金として15メートル級の巨人に変身することができるようになった。

ただし常時可能でなく、肉体を損傷した状態で「巨人を殺す」「を持ち上げる」「スプーンを拾う」などの強い目的意識を持った場合のみ発動する。

なお「巨人化」と言ってもエレン自身が大きくなるのではなく、エレンを核として周りに巨人の肉体を練成するといった感じである。本体であるエレンはうなじ部分の肉塊に半ば同化しており、ここからエレンが引きずり出されると、生成した巨人体も消滅する。

外見

細身の筋肉質である以外は外見的に他の巨人と大差ないが、エレン自身の自我をある程度持っていて、人間の状態で与えられた作戦の実行・人間時に習った格闘術の行使・仲間を殺した巨人を先に狙う他、低レベルの言語なら口にすることは可能。

強い再生能力を持ち、人間の姿の時に受けた傷も巨人化してから再び人間の姿に戻ると、大抵のもの(おそらく手足切断程度)ならば治っている。

弱点として連続して変身することができず、変身した後は人間に戻った際、ひどく疲弊してしまう。また当初は完全に巨人となっている最中の意識を制御することができずミカサを攻撃するなど、まだ未完成で不可解な部分が多い能力である。

能力

エレンの巨人化能力は、ウォール・マリア陥落後にに注射をされた事で得た能力であり、また本来ならヒストリアの異母姉フリーダ・レイスが所持していた、壁内の真の王家であるレイス家に代々受け継がれていた特別な巨人の力を持っている。

元はウォール・マリア陥落後に巨人化能力者だったエレンの父が、フリーダ・レイスを殺してその力を奪う。そして巨人化したエレンに自分を食わせて、巨人化能力の制御と、フリーダの巨人の力をエレンに移植した事が判明する。しかしエレンは巨人から戻った後の記憶障害で一連の出来事を忘れていた。

レイス家の巨人の力は全ての巨人の頂点に立つ能力と言われており、壁内の真の歴史の記憶を唯一引き継いでいる他、一部を除いた壁内の人間の記憶を自在に操る事ができるが、その能力はレイス家の血縁でないと真価を発揮できないとされる。しかし正統後継者の場合は、巨人を駆逐することなく壁内に閉じ籠ることを選んだ初代王の思想にのまれてしまうという副作用を持つ。

最強の巨人でありながらフリーダがエレンの父に負けてしまったのは、先代の叔父から引き継いだばかりで本領を発揮できず、経験の差で敗北した為だった。

記憶操作能力はレイス家と同じルーツの単一民族が対象であり、壁内は殆どは単一民族で占められているが、ルーツの異なる少数民族には効かない。殆どの少数民族は貴族の地位の見返りに王政に従うが、王政の方針を了承しなかったのが、武家のアッカーマン家と東洋一族であり、王政の方針に反対した上に記憶操作の効かない彼らは王政から恐れられ、常に命を狙われるようになった。

エレンの巨人化能力が発覚した時に当主のロッド・レイス及び中央上層部はフリーダから奪われた能力だと気付き、エレンを確保しようと動いていたが、エレンの身柄は調査兵団に預けられてしまい思うようにいかなかった。

またエレンの中には父親や、フリーダ・レイスを含めた代々のレイス家の巨人化能力者たちの記憶が断片的に引き継がれており、エレンが巨人化に自傷行為が必要だと理解していたのはそのため。(なのでフリーダと同じ様に手を噛み切るという自傷を行う)

元々エレンの巨人には鎧の巨人女型の巨人のような硬化能力は備わってなかったが、ヒストリアの父が残した「ヨロイ ブラウン」と書かれた謎の小瓶に入った薬を服用したことで、硬化能力を獲得する。

戦歴

2巻:トロスト区攻防戦にて巨人約20体を屠る

4巻:トロスト区奪還戦にてウォール・ローゼの壁穴を塞ぐ

7巻:ウォール・マリア奪還戦(第57回壁外調査)にて女型の巨人と交戦するも敗北し攫われる

8巻:ウォール・シーナ内にて再び女型の巨人と交戦しこれを取り押さえる

10巻:ウォール・ローゼにて鎧の巨人と交戦

11巻:鎧の巨人超大型巨人の連携に敗れ攫われる

関連イラスト

(作中ではスラッとしているが、増量するとこんな感じになる)

正体

以下、ウォールマリア奪還作戦編以降、及び物語の根幹に関わるネタバレを含みます。

正式名称は知性を有し、人間が変身する九つの巨人の内の一体である「進撃の巨人」

詳細は進撃の巨人(能力)を参照。

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