「偶然」じゃあない
「選ばれた」……
「奇跡」だよ ジャイロ・ツェペリ
概要
元ネアポリス王族護衛官。かつて妹に暴行を働いていた夫を「決闘」で倒すが、直後、グレゴリオ・ツェペリに取り押さえられてしまう。夫の父親は国家の重要人物であり、決闘に勝ったウェカピポを生かしておくわけにはいかなかったのだ。だがグレゴリオの計らいにより「死んだ」ということにされて国外追放に処された。最後まで妹の身を案じていたが、グレゴリオから返答が変えることはなかった。こうしてウェカピポは、地位も家族も居場所も失ったのだった。
その後、アメリカでの市民権を得るために、マジェント・マジェントと共にジャイロ達の抹殺を図る。特にジャイロに対しては、グレゴリオとのこともあってか意識していた。
元ネアポリス王族護衛官というだけあって、戦闘には鉄球を使っているがツェペリ一族の鉄球とはまた違う技術を用いている。
劇中の活躍
鉄球の技術を駆使してジャイロを後一歩まで追い詰めるものの、マジェントは倒され、ウェカピポも遺体によって起こった「偶然」により敗北した。
その場で自殺を図るもジャイロの口から、死んだものとされていた妹が生きていることを知り、思いとどまる(彼女はジャイロの回転が偶然によって失敗したことで光を取り戻せなかったが、グレゴリオ曰く『権力者である元夫の父からどうせ死ぬと思われて放って置かれているから目は見えないほうがいい』と言われ、その後は彼の手で田舎に匿われていた)。
以後はジャイロの「ルーシー・スティールを守って欲しい」という頼みを聞き入れ、彼女の護衛のために行動する。だがその瞬間を、かろうじて息の合ったマジェントに目撃されてしまう。
復活したマジェントは復讐の一環としてスティーブン・スティールを銃撃。重傷を負わせる。ちょうどスティールのもとを訪れていたウェカピポは異変に気付き、彼を守りつつマジェントと交戦。「下っ端のカス」と侮っていたこともあり手痛い反撃を受けるが、復讐にこだわったマジェントはすぐにトドメを刺そうとはしなかった。その間隙を突いたウェカピポの策が功を奏し、マジェントをワイヤーで捉えることに成功。川の底へと沈めて勝利する。
続いて大統領との戦いではディエゴと共闘。即席とはいえ優位に闘っていたのだが、最期は大統領の能力から脱出しようとするディエゴに利用され、並行世界の自身と衝突し肉体が崩壊して死亡した。
名前の由来は概要でも述べた、日本のヒップホップグループSOUL'dOUT の楽曲「ウェカピポ (Wake Up People)」。
レッキング・ボール(壊れゆく鉄球)
ツェペリ一族とは異なる鉄球の技術で、スタンドではない。
この鉄球には「衛星」と呼ばれる14個の小さな鉄球がそれぞれ付いており、鉄球を投球することで「衛星」がランダムに飛び散る。ちなみに散った「衛星」は鉄球本体と共にウェカピポの手元に戻ってくる。
これに直撃すればもちろん重症は免れないが、体にかすっただけでもその衝撃波によって十数秒間「左半身失調」(全ての左半分が消えていると脳が認識するため、何かに触れていても認識できない)状態に陥る。また肉体に鉄球を打ち込むことで皮膚を硬質化させ、爆弾にも耐えることが可能。
担当声優
成田剣(ジョジョの奇妙な冒険オールスターバトル)※第5部アニメではイルーゾォを担当。
関連タグ
マジェント・マジェント ディエゴ・ブランドー ファニー・ヴァレンタイン大統領