データ
別名 | ロボット奇獣 |
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体長 | 57メートル |
体重 | 6万3千トン |
出身地 | 工業地帯 |
なきごえ | ブーグォン |
概要
特撮テレビ番組『TAROMAN 岡本太郎式特撮活劇』放送終了後、大阪中之島美術館で開催された「タローマンまつり」にてデザイン画が公開された未登場奇獣。
デザインのモチーフとなったのは、岡本太郎が1949年に描いた絵画「重工業」。
メタリックな台形のボディに歯車型の車輪がついたロボット奇獣とも言うべき外観を持ち、右腕はネギ、左腕は円錐を重ねたような形状をしている。また、胴体正面の開口部からは炎のようなものを吐き出している。
1972年の『TAROMAN』本放送第18話「捨てる主義のすすめ」に登場。
墜落した宇宙カプセルの強大なエネルギーよってネギと工場と言う相反するもの同士から生まれる四次元対極エネルギーが暴走、CBGの研究者・五里博士すら巻き込んで融合・奇獣化した姿。
凄まじい対極エネルギーによってビルを簡単に引っこ抜く程の超馬力を誇ると言う。
『TAROMAN』は1970年代に本放送された作品のうち、フィルムが現存する話のみを再放送したという体裁を取っているが、『TAROMAN』への登場が実際に検討されていた没デザインなのか、没デザインという体で「タローマンまつり」のために新たに生み出された奇獣なのかは不明だった。
後に特集番組『タローマンヒストリア』にて設定が明かされ、登場話のフィルムは失われてしまったが、ビルを持ち上げタローマンと格闘するシーンを写したスチール写真が残されているとされており、インタビューを受けていた樋口真嗣氏は最も印象に残っているエピソードとして取り上げている。
また、『タローマンヒストリア』では、『TAROMAN』の前番組(パイロット版)としてこの重工業をモチーフとしたロボットアニメ『重工業T』が存在していたという設定も明かされた。
書籍『タローマンなんだこれは入門』では、解剖図や18話の小説版が収録されており、本編未登場奇獣の中で優遇された立ち位置にある。