概要
ロシアの女帝。ピョートル1世と並び大帝(ヴェリーカヤ)と称される。数多くの愛人を抱えたことでも有名。
ドイツのアンハルト・ツェルプスト公の娘。ピョートル3世に嫁し、近衛連隊のクーデタで夫を殺害して即位、啓蒙専制君主をもって任じた。
啓蒙専制君主として姿勢を取っていたが、プガチョフの乱以降は反動化。反乱を鎮圧後、農奴制を極限にまで強化した。
ピョートル大帝に続き、ロシアの領土拡張に務め、オスマン帝国と2度に渡り戦い、クリミアを併合(露土戦争)。またポーランド分割にも加わり、更に領土を獲得。1792年にラスクマンを根室へ派遣し、江戸幕府へ外国を迫っている。
1796年脳卒中で死亡。後を継いだパーヴェル1世は母の所業を嫌っており、エカチェリーナ2世を全否定する政策を打ち出した。
人物
- 多くの男性と関係を持っており、女帝を「娼婦」と揶揄する者もいた。しかし陸軍人のポチョムキンとは秘密結婚であったものの、彼とだけは生涯唯一の真実の夫と言うべき関係であった。
- 女性教育に力を注いだとされ、近年再評価の傾向がある。
- 日本人漂流者・大黒屋光太夫を日本へ送還した。
創作における主な登場作品