多軌透
たきとおる
プロフィール
誕生日 | 5月15日 |
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年齢 | 15歳 |
身長 | 160cm |
血液型 | O型 |
家族 | 父、母、勇(兄)、祖父(故人) |
クラス | 5組 |
好きなもの | ニャンコ先生、可愛いもの全般 |
cv | 佐藤利奈 |
概要
夏目貴志と同級の少女。
陰陽師の家系で広い屋敷に住む旧家の娘であり、魔除けや祖父の遺品などが置いてある蔵は彼女が清掃・管理している。
祖父・慎一郎は先祖が遺した妖怪関連の資料や巻物を絵本代わりに読み育ち、研究しながら見様見真似で自宅に魔除けを施し、「姿写しの陣」を描いたメモを残す。妖を見る力こそ無かったものの、潜在的な素質があったため、それらは効力を発揮したまま現在も維持されていた。
幼い孫娘にも色々と教えており、多軌の妖に関する豊富な知識は祖父譲り。
家族の当初の設定は「父と兄が海外に出張・母はいつも帰りが遅い」だったが、兄・勇の登場に際して「両親は海外に出張・勇は大学院の寮に住んでいていつもは家を空けている」設定に変更されている。
その血をひく多軌も多少の妖力があり、上述の陣を通る妖の姿を見る事ができた。しかし、ある日タチの悪い妖に出会ってしまい、些細な理由で理不尽な賭けを強引に持ち掛けられてしまう。
その時に転校生で同級の夏目が高い妖力を持っていることを妖づてに知り、彼に協力を求めたのが始まりとなる(この時に用心棒であるニャンコ先生の秘密も知る)。
作中では描写されていないが、原作のあとがきでは呪わえた証として夏目やニャンコ先生のように体に自身の名前が記されているのが確認できる。
原作では妖を探している最中に偶然夏目と出会い、アニメ版では西村に連れられて五組の教室を訪れたのが初対面となっている。
妖を見せる陣が、妖を支配する友人帳と並ぶ禁術と呼ばれる類のものであることが後に判明。
実際、上述のように多軌自身もその術が原因で一年近く悪妖に怯えていたことがあるが、反面、祖父を慕い祖父の家を守るために力を貸してくれた妖たちや迷い込んだ屋敷から出られるよう助けたことに恩義を感じてくれる妖もいて、妖と関わることで繋がる災いや幸いごと祖父が遺した宝物だと言い切る。
人物像
茶髪のセミロングで西村から「5組の可愛い子」と言われた。本人は知らないが、自宅に迷い込んだモサモサした妖からも一目惚れされたことがある。
悪妖との賭けから自身に会話の制限を課していたことで「無口」「陰がある」と思われたが、本来は年相応にお喋りで気立てもいい。また、家の中で追いかけっこの経験が無いなど躾けが厳しかったと語る。
妖づてに夏目が妖が見えることを知っていからも不用意に巻き込まないために当初は接触を避けており、他人と関わらずに一人でどうにかしようとする様は夏目からレイコに姿を重ねられていた。
原作とアニメ版では髪色の明るさが異なっており、原作では薄めの茶色(アニメ版の夏目の色に近い)、アニメ版ではオレンジがかった茶髪で描かれている。ただし、原作の登場初期のカラーではアニメ版と同じ髪色で描かれていた。
周囲からは『タキ』と呼ばれることが多く、下の名前で呼ぶのは親族に限られている。
男ぽく見える名前であり、小説版では手紙でのみやり取りしていた人物に夏目が代理で接触した際、夏目を多軌と勘違いする場面がある。
初登場時は男物風のハンチング帽とコートを着ていたが、それ以降は女の子らしい服を着ている。
原作ではエピソードの季節は夏であり半袖あるいは袖を捲くっているような描写がある。アニメ版では季節が秋になっていることもあり季節的には違和感のない長袖になっている。
お祖父ちゃん子であり、祖父の施した術で困っている妖への助力を惜しまないなど責任感も強い。
花冠や焼き菓子を作るなど少女らしい面もあるが、その触り心地からニャンコ先生を「つるふか先生」と呼んだりして遭遇するたびに抱きしめ、その理由を「可愛いものを目にすると心が乱れる」と説明し、周囲を驚愕させる独特のセンスの持ち主でもある。
田沼とは夏目を介し、学校の文化祭の準備会から知り合う(アニメ版では『廃屋の少年』から)。
三人で妖事に関わった際に手作りの護符などを夏目や田沼に渡すこともあり、昼間に男子から見ても恐い造形を、夜中に一人で怖いのを我慢して作ったとのこと。徹夜をすると隈のできやすい体質で「もう少し手先が器用になれたら」とこぼす。
アニメでは笹田と親交があり、OVAでは2人で出かけたり、CDの貸し借りを行うなど、気心の知れた友人となっている。もっとも原作での出番以降の笹田はアニオリキャラと同じ扱いであるため、原作では呪われて人と話せない時期があった影響から、学校では周囲とは少し距離がある様である。
アニオリでは北本と西村との交流が描かれることが多い。
祓い屋の的場とは祖父の七回忌で出会っており顔見知りの仲である。妖の存在についてお互い認知しているが、祓い屋事情について詳しくは知らない模様。
妖の力で若返った体と記憶の混乱する幼い夏目が、引き取り先で大切にされ、友人たちと楽しく遊ぶという幸福な現状を聞き「まるで、お伽話みたいだ」と呟くのに「みんな本当のことだよ」と優しく笑顔で返した。