概要
ヘリック共和国の名機シールドライガーの局地戦仕様のバリエーションの一つである。こちらは砂漠に対応したバリエーションであり、機体のカラーリングも保護色となる様に変更されている。
砂漠の環境に対応した様々な改造がされており、(砂漠の歩行とバランス制御に大きく影響する)重量バランス、防砂装備、(砂漠の高温に対応する)耐熱用装備を持つ。そのため、機体重量とスピードなどのスタット自体や番号はオリジナルから変更がない。
後述の通り、『ZOIDS妄想戦記』ではダークスパイナーに対抗するアンチジャミング機構を備えた実験機が登場した。
ストーリー
ゲーム
『ゾイドバーサス2』のストーリーモードでは、最初の主人公機の一つであり、ストーリーの途中でライガーエアロに引き継がれる。ブルーユニコン隊に配属された新兵のショーマ・シュバールに支給された。
ZOIDS妄想戦記
『バックスvsマヤ編』の主要なトピックの一つとして本機がフューチャーされている。
ロブ・ハーマンがテスト機であったデザートライガーの試験運用中に事故死したとされているが、ハーマンは政治利用されたという説もある。
その後、セリカ・ルークラフト(CV:森村みどり)がハーマンの死を利用して特殊部隊を設立するために「ロブ・ハーマン追悼部隊」を発案し、正体不明の敵に鹵獲されたデザートライガーを取り戻すことが名目の一つになった。
セリカ指揮の下に部隊が編制され、バックス・スラスト(CV:岸辺亜弥)が追悼部隊にも配属されていたが、何の因果か、デザートライガー強奪の犯人がライバルであるガイロス帝国のマヤ・ベルケット(CV:矢桃マヤ、性別不明)だと判明した。運命的に捜索中にマヤと再度遭遇し、前の愛機のブレードライガーをマヤのライガーゼロイクスとの戦いで失った恨みもあったが、本来の保護対象であるデザートライガーがマヤに操縦されているために交戦せざるを得なくなった。
- マヤがデザートライガーを奪ったのは、共和国と帝国の同盟を許せず、ガイロス帝国も手を焼いていたダークスパイナーへ帝国独自の対策を開発させようとするためにデザートライガーに目を付けたという独断的で頭の固い理由だった。
一触即発の状況だったが、またもや偶然にダークスパイナー率いるキメラブロックス軍団がその場に襲来し、「敵の敵は味方」とも「呉越同舟」とも言える様な状態になったため、デザートライガーに乗っていることもあり、これ幸いと本来の目的であるダークスパイナーの排除にもなることから、マヤもバックスと共闘することを決め、デザートライガーとケーニッヒウルフを中心として敵軍団と戦い勝利した。
その後のデザートライガーの処遇についてはあまりよくわかっていない。
キット
オリジナル版は、『ゾイドバーサス2』に同梱された特典だった。
後に、コトブキヤからのHMMシリーズの一環として独自にキットが発売されている。
余談
- ブルーユニコン隊の名称は、おそらくオルディオスへのオマージュである。
- バックスとマヤは(たとえばロブ・ハーマンとヨハン・ホルスト・シュタウフィンの様に)ケーニッヒウルフとライガーゼロイクスに搭乗経歴があり、ここでもケーニッヒウルフとライガーゼロイクスのライバル構造が間接的に回収されている。
- ショーマ・シュバールの「シールドライガーを愛機としていたパイロットが、砂漠での戦闘で愛機を失い、シールドライガーの関連種に乗り換える」というのは、レオン・トロスのエピソードをどこか思わせる。