データ
- 身長:1000m
- 体重:不明
- 別名:知的恐球
- 出身地:不明
- CV:河野宏明
概要
第11話「アルゴス・デモクラシー」に登場。
怪獣の生存権を力づくで認めさせようとする過激派テロリスト「怪獣解放戦線」が講演会の参加者達を人質を取ってビルを占拠した騒動で世間が揺れる中、突如空間の歪みと共に出現した正体不明の存在。
巨大な球体としか言いようのない姿を持ち、その表面には上空から見た街の景色のようなものが移っているほか、福笑いのような不気味な人面を浮かび上がらせて話すこともある。
その正体は不明で、屋島教授の見立てでは虚像に過ぎず、実体は別にある。
強力な破壊光線を放ち、弾丸も通さないシールド「アルゴスシールド」を持つ。
人間達が掲げる「民主主義」に興味を持っており、テロリストが占拠するビルにアルゴスシールドを張って封鎖し、彼らと人質の命と総理大臣の命を天秤にかけ、どちらを助けるかを決める国民投票を行った。
人質の中に南風原の仲間である渡良瀬絵美子がいるため、南風原と対話し「人類は弱く不完全な存在であり、不完全なシステムを知恵で補わなければならない」という言葉を受ける。
その言葉に影響を受けたのかは不明だが、投票が終了するとアルゴスシールドを解除し、消えていった。(投票の結果は不明)
名前の由来はギリシャ神話に登場する百目の巨人アルゴスから。
余談
今回はセーデガン/ブレザレン/ガストロポッドが写真という形でゲスト出演しており、どうやら洗濯された地球は無事だった事がわかる。
今回の彼の目的はメフィラス星人同様に人間の心を試すことだったようであり、民主主義ひいては人類そのものの矛盾や短所を人間たちに考えさせる事だったのではないかと思われる。(という名目でのゲームという事もあるのだろうが、やはり、人を殺すことは目的ではなさそうである。)
尚、怪獣解放戦線は男性で、怪獣対策特措法賛成派による講演会の参加者は(唐沢の部下を除いて)全て女性で占められていた。怪獣から子供達を守ろうという聞こえのいい名目で開かれた講演会だったが、その実は主催者である唐沢(演:室井滋)の人気取りと怪獣への偏見から開かれた物であった。しかし、怪獣解放戦線の目的は怪獣の偏見を無くす事であったので、人質を無闇に殺すような真似をせず、怪獣への偏見に異を唱える渡良瀬の言葉にも耳を貸していた。最後は怪獣解放戦線のメンバーは全員警察に逮捕され、唐沢は自らを人質を守り抜いた英雄としてマスコミに売り込むのというなんともモヤモヤする終わり方で事件は収束する事になった。