データ
概要
第6話「もっとも臭い島」に登場。
日本領海内にあるスフランが棲息している無人島に一人で生活している怪獣。
『ネオ・ウルトラQ』に登場した怪獣の中でも非常に珍しい(というか唯一の)、オーソドックスな恐竜型怪獣でもある。
ずんぐりとした体形に丸い鼻を持ち、鼻から分泌する体液は強い悪臭を放つが、数分後には芳香へと変わる上に傷を癒す力を持っている。一見すると非常に素晴らしい液体に思えるが…。
心優しい善良な怪獣で、島に漂着した女性・上田優希(演:市川実和子)を介抱し、彼女と絆を深めた。また優希に自らセーデガンと自己紹介するなど高い知能を持つ。
その後、体液をセーデガンヌという香水として売り出して化粧品メーカーの社長に出世した優希によって保護のために島ごと買収されそうになるが、衛星写真によって世間に存在が知られてしまい、悪臭を有毒ガスと認識した陸上自衛隊によって優希の説得も空しく射殺されてしまった。
目の前でセーデガンを殺された優希は亡骸に擦り寄り号泣するが……
セーデガン化した優希
死亡したセーデガンの体液を顔に浴びたことによって優希が変貌した姿。
セーデガンのように体液を分泌する丸い鼻を持ち、ゆったりとした口調で話すようになる。
なお、このことから、セーデガン自身も何らかの原因で人間が怪獣の姿へと変貌した姿なのではないかという憶測も立てられているが、真相は不明(一応、人間とある程度コミュニケーションが取れたり、手足の形が人間のものと似ており指が同じ5本だったりとそれを示唆する描写はある)。
余談
監督の田口清隆氏のイメージスケッチでは背中はネロンガのような形状と指定されていたが、実際の造形はレッドキングをイメージしたものとなっている。
なお、玩具版エクスデバイザーにも音声があるものの、結局玩具も販売される事も、『ウルトラマンX』に出演する事もなかった。ちなみに『X』のメイン監督は田口氏である。
デザイン画での名称は「セーデカン」。
デザインモチーフはアザラシ。
名前の由来は名古屋弁で「臭ぇんだよ!」を意味する「くせぇでがん」から。なお、この回を担当した脚本家のいながききよたか氏の生まれは愛知県である。一説によれば正露丸も名前の由来ではないかと言われている(実際に正露丸も臭う薬品である)。
関連タグ
マガジャッパ:同じく悪臭が特徴的なウルトラ怪獣。ただしこちらはもっとたちの悪い性質を持っている。ちなみにこちらも担当した監督は田口清隆である。