データ
別名 | 吸引怪獣 |
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身長 | 4.5m~20m |
体重 | 不明 |
出身地 | 不明 |
CV | 神谷誠 |
概要
第9話「東京プロトコル」に登場。
地球温暖化防止のために敷かれた「東京プロトコル」の影響で日本経済が停滞し不景気にあえぐ中突如日本各地に出現した球体状の怪獣。
小さな棘が生えた白い第一形態の姿で各地の煙突に寄生して温室効果をもたらす排気ガスを吸収し、日本に「プラーナ景気」というバブル期以上の好景気をもたらした。
ガスを吸収し続けることで成長し、いびつな形の第二形態に変身した後は限界を迎えたのか黒く変色し脈動を強めてついに破裂。奇妙な花へと変わり、花火のような胞子をまき散らした。
その様子を見た森安タケシ達日本国民たちは大喜びしていたが、息子のヒロシは浮かない顔をしていた。
これが排気ガスを餌に成長し自分の住みよい環境に作り変えてしまう生物なのか、排気ガスを出し続ける文明の極致に現れる生物なのかは不明。本当に植物の怪獣ならいずれは枯れてしまう未来が待っている為、プラーナに頼りすぎた人類は後戻りのできない状態になっている事だろう。なお、植物怪獣には毒花粉を発する物が多い事から、もしかしたら彼らの撒き散らした花粉は…。
また、今回の話を全体に見ると、会議室に引き籠もって外の状況を見ようとしない政治家、その政治家の判断に疑いもせずに従う役員やマスコミ、そしてそのマスコミからの情報を鵜呑みにして危機感も抱かず普通に生活する市民とブラックな円谷イズムがこれでもかと発揮している。
さらに言えば、数ヶ月もの時間が立っているにも拘わらず、プラーナが排気ガスが吸収する事しか分からず、(映像を見る限りでは)プラーナの調査や解析をまったく行っていなかったと思われる(もしかしたら、不審に思い調査していた人がいたが、ガストロポッドの時のように、プラーナに依存した政府や民衆に黙殺された可能性がある)。
また、プラーナがどこから来たか全く不明であり、同じく劇中で環境問題に悩む他国には出現していない事がわかるため、何故日本にだけ現れたのかも不明。
何れにせよ、(誰も知ろうとしなかったせいでもあるが)謎だらけの生物である事は確かである。
ウルトラマンタイガ
第15話「キミの声が聞こえない」に登場。
『ネオ・ウルトラQ』から初の客演となる。
チブル星人マブゼが怪獣を生み出す為の実験材料として捕獲されていた怪獣の一体。マブゼが管理するラボでカプセルに入れられた状態でヒロユキに発見された。
余談
本エピソードではタケシの工場で働く従業員・マサル役でウルトラシリーズ常連の関智一が顔出し出演している。
森安ヒロシを演じた加部亜門氏は、後に『仮面ライダーガッチャード』で、加治木涼としてレギュラー出演することとなった。なお、本作の監督であった田口清隆監督も『ガッチャード』に途中参加することとなったが、以前から顔見知りであったことは撮影開始前まですっかり忘れていたとのこと。
第二形態の造形は後に『ウルトラマンX』のグリーザ(第一形態)を経て、『ウルトラマンブレーザー』のV99の宇宙船のプロップへと改造されていった。
声(?)を担当した神谷誠は、『ウルトラマンメビウス』でバルキー星人の声を演じている。
名前の由来はサンスクリット語で息吹を意味するプラーナ(प्राण)。
関連タグ
バルンガ:恐らくオマージュ元。