概要
宇宙世紀169年に現れた新たなクロスボーン・ガンダム。正式名称は「X-13」。
パイロットは木星共和国の御曹司ニコル・ドゥガチ。
X-0のデータを元にリバースエンジニアリングされたクロスボーン・ガンダム(F97)の3号機。
サナリィではなく木星共和国が開発したモビルスーツで、ナンバリングこそ「13」だがこれは生産元の変更により仕切り直された数字であるため、サナリィ製のX-1から数えて13番目の機体と言うわけではない。
一世代前の高性能機たるクロスボーン・ガンダムは、MS生産能力が低下した宇宙世紀169年代の技術力であっても比較的生産が容易であり、再生産機は木星軍の戦力に組み込む為に様々な試行錯誤が行われている。
中でもX-13は量産を見越したコストダウンを目指した設計変更を行っているが、目標値よりも30%コスト高である為、この段階での生産体制は整っていない。
オリジナルのクロスボーン・ガンダムとの違いは機外に露出した緑色の伝導パイプと、ビームシールド(ブランドマーカー)が廃され、代わりにハードポイントが築かれた両腕部(そのためシールド類はオプションとなる)、X-2改と同型の木星製フレキシブル・スラスターが搭載されているバックパックなど。
これらはコストダウンの際に変更されたものである。
クロスボーン・ガンダムX-13改
地球圏へ密航してきたニコルの為に彼の父が送ったX-13の改修機。正式名称は「X-13改」。
大幅な改修は行われていないが、両腕のハードポイントが廃された代わりにブランド・マーカー(ビームシールド)が装備されている。
手持ち武装としてはX-2改同様のバスター・ランチャーを装備。
武装
- 頭部バルカン砲
- ビームサーベル/ビームガン
- ヒートダガー
- シザーアンカー
- ビームザンバー
- 実体型シールド/ブランド・マーカー(X13改時)
- ロングレンジライフル/バスター・ランチャー(X13改時)
- ビリー
武装の詳細はクロスボーン・ガンダムを参照。
バリエーション
クロスボーン・ガンダムX-13ハーフクロス
ニコル機ではなく、X-13の製造に関わったブラックロー工房が勝手に数機《データ上6機》を製造し、闇ルートに販売していた。これは発注者であるカーティス・ロスコが幽閉され、引き取り手も入金もないという状況のため、資金回収の手段として秘密裏に販売された。
そのうちの1機をフォントが回収し、MS闘技会のために調整した機体である。
左側を防御に特化、銃をもつ右手を軽量に取り回せるように、数少ない資料から再現したフルクロスの追加装甲が左肩にのみ装備しており、そこから機体名が名付けられた。
操縦者の戦法に合わせ、MS闘技会のレギュレーションギリギリまで積載弾数を増やしている。
関連機体
クロスボーン・ガンダムX-0
コピー元の機体。
元は宇宙海賊クロスボーン・バンガード向けに制作された機体だが、紆余曲折の末にカーティス・ロスコが入手した事で木星共和国の手に渡った。
フリント
X-13同様、ある程度の量産を視野に入れた機体。
ただしフリントがクロスボーンガンダムから他惑星用装備を廃した簡易生産型であるのに対し、X-13はそれらを維持したままコストダウンを試みたであろう機体であると言う点で異なる。