「……これはこれは。ようこそ お越しくださいました」
概要
名前通りプレイヤーを導く案内役を務める謎の人物。今日ではあまり見かけない様な、少し古い箱型のカラーテレビだけがポツンと置かれた空間に佇んでおり、プレイヤーがパラノマサイトを訪れるのを待っている。主な役割はゲームの仕様説明・ヒント役。
人物
ゲーム内の人物リストには「パラノマサイトを導く案内人。それ以外のことは不明。」と短い二つの文章だけが記されており、『性別:?』『職業:???』と、基本情報すら記されていない。
紫色の和服の上に黒いコートを重ね、中山帽を被った和洋折衷の服装をしている。そして一番の特徴は、顎の部分が切り取られた能の翁面で隠された顔。口元と白い長髪以外には殆ど露出が無い。
この様に、その正体は完全に謎に包まれており、より一層このゲームの雰囲気を不可思議に奥深くしている。
また、先に「主な役割はゲームの仕様説明」と書いた通り、案内人は第四の壁破りを頻繁に行ってくる。初登場時から「メニューボタン」だの「セーブ」だのに触れ、挙句の果てにはプレイヤーの本名(※)をすっぱ抜いてくる。以降も度々ストーリーに外部から割り込んでは、別のルートに進むためのヒントをくれたり、意味深な質問を投げかけてきたりする。
※…正確には、SwitchやSteamのアカウント名。変な名前にしているとこの人の様に事故る可能性があるので注意。
その目的
ここから先、真エンドのネタバレがあるので注意!
結論から言えば、その正体は最後まで完全には分からない。
ただその目的に関しては、封印から目覚めた《晴曼の意識》であるプレイヤーに己の使命を思い出させ、本所七不思議の呪いの解除へと導く事であると明かされている。
一部のプレイヤーの間では、呪いの解除を目的に動く謎の多い人物として、心霊対策室室長を務める霊能力者・名河越懺(なかごし くいる)が案内人の正体ではないかと考察されている。
余談
複数の開発者インタビューにて、本作のシリーズ化の展望について触れられており、「テーマや時代は変わるかもしれないが、案内人だけは登場するだろう」という旨の発言がされている。
「案内人さえ登場すれば『パラノマサイト』になる」ため、今後も案内人が私たちを様々なパラノマサイトに導いてくれる事を期待しよう。
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本作のディレクター石山貴也氏が手がける、別作品における第四の壁破り常習犯繋がり。