概要
『デュエル・マスターズ』に登場するクリーチャー。筋骨隆々の東洋の鬼のようなクリーチャーで、両脚の金棒がトレードマーク(アニメでもキックで攻撃することが多い)。
各種形態
あまりにも多いので、アバクが用いたものやキングマスターのみ紹介。
十王編では全てスピードアタッカー。鬼レクスターズになってからは進化クリーチャーだが、実質スピードアタッカーのようなものである。
鬼ヶ覇王 ジャオウガ
十王編最初の姿で、鬼札王国のキングマスター。闇・火文明。パワー17000。T・ブレイカー。
コスト10と重いが、シールドが計6枚以下となる時に起きる『鬼タイム』を用いればコスト5で登場。そして登場したターン中は離れず、更に登場した瞬間に自分以外の場のクリーチャーを全て破壊。
鬼ヶ大王 ジャオウガ
鬼ヶ覇王の強化版。よく見るとマントを付けている。闇・火文明。
パワー7000でW・ブレイカーと物足りない気がするが、こいつの登場時能力は自分の全シールドの手札化。手札補充だけでなく、シールドが1枚もないプレイヤーがいる時に発動する『鬼エンド』の条件を簡単に満たせる。こいつの登場で、ただでさえやばかった百鬼の邪王門が更に凶悪になった。
鬼ヶ王魔 エンド・ジャオウガ
十王編での最終形態でラスボス。溶岩のような肉体を持つ。闇・火文明。パワー17000。T・ブレイカー。
コスト12だが、『鬼タイム』でコスト6に半減。これだけならば鬼ヶ覇王とほとんど変わらないが、その真髄は『鬼エンド』にあり。
それは、終了時に自分のクリーチャー全破壊という条件付きの、エクストラターン獲得。除去耐性持ちクリーチャーと組み合わせた時の制圧力が半端ない名前通りのエンドカードとなる。
鬼ヶ羅刹 ジャオウガ
宿敵モモキングに敗北後、力の大半を失った時の姿。それを示すかの如く、全身が萎びてひび割れた、真っ白な姿になっている。この時のみキングマスターではない。闇・火文明。パワー7000。W・ブレイカー。
自分が存在しておらず、マナに闇と火のカードがそれぞれ1枚ずつあれば、『鬼タイム』でタダ出し。後、地味に嬉しいG・ストライク持ち。
漫画版のみで使用されたが、相手が悪すぎて完敗した。
終来王鬼 ジャオウガ
『鬼の王の歴史』を穢そうとする怪物を相手取っていた時の姿のスター進化形態。鬼ヶ羅刹が骨の鎧を纏ったような見た目。火文明。パワー8000。W・ブレイカー。
登場時に山札の上5枚の中から進化クリーチャーかタマシード1枚を獲得させ、それ以下の相手クリーチャーかタマシードを1つ破壊。効果がドンドン吸い込むナウに似ているので、「ドンドンジャオウガナウ」と揶揄ったプレイヤーもちらほら。
メディアでは使用されていない。
CRYMAX ジャオウガ
『鬼の王の歴史』の障害を片づけ、再びモモキング達の世界を鬼に塗り潰さんとする究極形態。王来MAXのラスボスであると同時に、新章デュエル・マスターズの最後にして最凶最悪の敵。
鬼ヶ羅刹が紫の一王二命三眼槍のようなものを鎧にした出立ちで、スマートながらも刺々しい印象。闇文明。パワー13000。T・ブレイカー。
登場時に互いのシールドを3枚残してそれ以外を全て焼却し、『鬼タイム』を発動条件を簡単に満たす。更に攻撃時に相手のクリーチャー1体と手札2枚を確実に墓地に叩き落す極悪クリーチャー。
こいつの一番恐ろしいところは鬼S-MAX進化クリーチャー、つまり進化クリーチャーであること…そう、登場した次の瞬間から、相手は自分のシールド、クリーチャー、手札を奪われ、『CRYMAX』の名の通り盛大に泣き叫ぶことになるのだ(現にこいつのせいで、アレフティナ系やギャラクシールド系といった、シールドを増やすタイプのデッキが環境から消えている)。おまけに鬼S-MAX進化クリーチャーなので、進化元も含めた場のカード3枚を生贄にすれば場に留まると、防御性能もバッチリ。
背景ストーリー
龍頭星雲の向こう側の『鬼の世界』の支配者で、デモニオ達の王。圧倒的な力でねじ伏せた相手の大事なものを奪うことを至上の悦びとする。
新章デュエル・マスターズにおいて、ドラゴンを絶滅させた張本人。しかし、絶滅したドラゴンを蘇らせられることも出来るらしい。
後に『鬼の王の歴史』と『龍の王の歴史』が衝突することを見越していた。
十王編
鬼札王国のキングマスター。
物語開始前に美句麗王国、月光王国、暴拳王国を支配下に堕としており、更に自然文明に侵攻、不死樹王国を設立させてそれぞれの王国に監視役のドラゴンを送り込む。しかも、全ての監視役が倒されると更に強力な敵が解放されるという徹底っぷり。
これでクリーチャーワールドも楽々制圧…と思いきや、思わぬ邪魔が入る。そう、チーム切札とそのキングマスターのモモキング、そしてチーム切札と友好関係を結んだチームだ。
最初こそ支配下に置いた王国やジライヤ斎、ジャドク丸、フウジン天とライジン天といった部下達に攻めさせていたが、不死樹王国の解放、事情を知ったチームによる王国との和解、部下達の相次ぐ敗戦を受けて遂に動く。
チーム零のキングマスターであるゲンムエンペラーの攻撃を脚の金棒だけで座った状態で受け止め、相手がそこそこやると感じると立ち上がる。その瞬間クリーチャーワールド全体に大きな衝撃が走り、多くのクリーチャーが死滅した。
勝熱百覇にパワーアップしたモモキングの攻撃を受け、一度敗れたと思われたが、その肉体に一王二命三眼槍が突き刺さる。その瞬間、エンド・ジャオウガとして復活した上、未来予知能力を獲得。ゲンムエンペラーを撃破し、モモキングにこう告げる。
「モモキングよ、今こそお前の一番大切なものを奪ってやるぞ! この世界そのものだ!!」
そしてとどめを刺そうとしたが、スパダチに邪魔され、更に強化されたキリフダReVoを喰らって撤退。
最終決戦では獄鬼夜城でモモキングを待ち構え、各チームのキングマスターとスパダチによる攻撃すら平気で耐え抜いてみせるも、そこに解放された王国のキングマスター達が駆けつけ、モモキングに加勢。自分以外のキングマスター全ての攻撃を喰らったことで重症を負い、『鬼の世界』へ撤退を余儀なくさせた。その置き土産として獄鬼夜城を爆弾化させてクリーチャーワールドを消し去ろうとしたが、王国のキングマスターの自己犠牲によって阻止された(しかも後に復活している)。
(鬼の)王来篇
モモキングによって大ダメージを受けたことで弱体化、更には歴史を穢そうとする怪物に襲撃される。
自分が支配する世界を変えられたくないと思ったのであろう、鬼レクスターズとして覚醒。怪物達の王を次々と討ち取り、『鬼の王の歴史』における王の魂を自分に取り込む。また、鬼レクスターズのタマシードもこの時生み出していたようだ。そして最大の障害を排除し…
「モモキングよ、貴様もちょうど『龍の王の歴史』を経てきたようだな。『鬼の王の歴史』とどちらが真の王の歴史か、決着をつけようぞ」
王来MAX
満身創痍となっていたモモキングの前に再び襲来。前回自分に辛酸を舐めさせたモモキングを、その故郷のジョーカーズ星を木っ端微塵に破壊して孤立無縁にさせる。
更にクリーチャーワールドを部下の鬼レクスターズ、神ナル機械亜堕無とEVENOMIKOTO、そして邪王来混沌三眼鬼に襲わせたが、帰還したジョニーや各文明のレクスターズの奮闘により部下を失ったことで遂に出陣。
急襲してきた神聖十二神騎𝄇(と密かに復活していたヨミノ晴明)を立ち上がるだけで消し飛ばした後は、亜堕無とEVEを鬼S-MAX進化クリーチャーとして復活させる。そしてモモキングとジョニーを相手どり、倒されたかと思いきや、その身を無数の鬼の巻き物が包み込み…
「S-MAX進化か。忘れてはいないか? その力は、当然鬼の歴史にもあることを」
CRYMAXジャオウガとして復活。その咆哮はこれまで『鬼の世界』とクリーチャーワールドを隔てていた『世界を繋ぐ柱』を呆気なく崩壊させた。
「ジャハハハハ! この邪魔な柱がなくなれば、鬼の世界がこちら側に落ちてくるぞ! そうなればこの龍の世界はおしまいよ! モモキングよ! 予告したとおり、貴様の大事なこの世界を奪わせてもらう!!」
「この世界が鬼の歴史に押し潰されようとしているのだ! 鬼になれ、モモキング! 貴様らも、鬼の歴史の一部になるといい!!」
それを示すかの如く、モモキングやジョニーには凶悪な爪や禍々しい角が生えてくる。ゲンムエンペラーも瞬殺され、最早クリーチャーワールドの森羅万象が鬼に塗り潰されるのも時間の問題…と思われたが、ここに来てジョラゴンが加勢。鬼化させることで押し切ろうとしたが、ジョニー、ジョラゴン、モモキングの力が合わさったことで、龍の歴史が具現化、新たな『世界を繋ぐ柱』が生み出される。
「馬鹿な……なんだこの力は! ありえん!!鬼の歴史と同等以上の歴史を、3人で紡いできたとでも言うつもりか!」
ならばと再び破壊しようとするが、その一瞬の隙をついて、モモキングが動く。
彼は自らの命と引き換えに、ジャオウガを柱に封印する決意を固めたのだ。
世界の鬼化も、長きにわたる戦いを経て絆の深まった5文明の活躍で解除され、ここにクリーチャーワールドは救われた。
しかし、他のジョーカーズとモモキングが犠牲になったことに変わりはなく、ジョニーとジョラゴンが彼等を蘇らせらるべく旅立つ所で新章デュエル・マスターズは終わりを告げる。
アニメ・漫画版
鬼札アバク最大の切札、もとい、鬼札。
傍若無人だった背景ストーリー版と比べると、ある程度使用者に協力的。更にアニメ版では真の敵からアバクを救うべくジョー達に加勢した。
余談
背景ストーリーでは初となる、改心することもなく二度に渡ってラスボスを務めた初のクリーチャーである。
関連タグ
モモキング(宿敵)
鬼札アバク(主な使用者)