落斯馬

らしま

イエズス会の宣教師が残したとされる漢訳世界地誌『坤輿外紀』などに記載される幻獣。

概要

イエズス会の宣教師フェルディナント・フェルビーストが著したといわれる漢訳世界地誌『坤輿外紀』などに記載される幻獣の一種。

体長が四丈(約12m)程ある海獣で、尾は短く、普段は海底奥深くに住んでおり、滅多に海上に姿を現さないとされる。

その皮膚や鱗は刀などで刺し貫く事ができない程に硬く、頭には先が湾曲した鍵のようになっている角が二本有り、稀に磯に上がって来てこの角を岸辺の岩に引っ掛けて眠ることがあり、終始起きることは無いという。

これを「非中国系外国語」でノルウェーの「ロスマ」へ漢字当てたのだとする南方熊楠は、中国語でイッカクであるとするシュレッゲルと論戦（シュレッゲル先生はオランダの人なので「出島」がどうとか「おしっこのしかた」等のアカデミックかつペダンチックな悪口をこきまくり）し勝利した（そのあと仲悪くなってどうの込みで）旨を、あー『南方熊楠全集』のインデックスみると３回くらい発表している。

関連項目

幻獣　妖怪　現代妖怪