有名なガラゲーは、GREEやモバゲーTOWNで提供されていた。
本来のゲームと違い、プレイすることより交流が主流となっている事が、独自の進化・生態系を持つガラパゴスの生物とかけてそう呼ばれた。
我らが、PixivもUTOPIAを提供していた。
主な構造
タイトルは幾つも存在するが、その全ては名称は違えど構造は同じで、プレイヤーは、主にカード等(以下、カードと呼ぶ。)と呼ばれる登場キャラクターを集め、カード同士の合成やミッションクリアによって、その世界でのお金とカードを集めていく。
しかし、プレイには制限があり、メーターのような物の残量が切れれば、プレイすることが出来なくなる。ガラパゴスゲームでプレイできるモードは、ミッションをクリアしていく「ストーリーモード」と他の利用者同士で戦う「バトルモード」があり、マイページというページからアクセスできる。
成長システム
実際の金銭で少し強力なカードやアイテムが手に入るガチャがあり、それで入手したカードやアイテムを合体させて強化していく。
レパートリーは、どれも一枚分のイラストや使い捨てアイテムだが、一回につき使う実際の金銭は、300円程度から3000円以上まで様々。中には、最初の一回は無料で貰える物まであるのである。
ストーリーモード
一ステージ6分割されたシチュエーションを、メーターを消費して、進行度などと呼ばれる別のメーターを満タンにして進めて行く。
6分割されたステージを全て満タンにして、次のステージへ進み、数ステージ目にボスとなる敵キャラが登場する。
バトルモード
主に、コロシアムでサービスを利用者同士で戦う。
数階の階級毎に分けられており、特定の条件内に規定のポイントを溜めると昇格できる。
ある程度昇格すると強化用のアイテムが貰える。
戦闘
戦闘は、どのサービスでもリーダー等の先頭役のキャラクター同士をぶつけ合う。
ぶつけ合う前に御互いの利用者が出すカードの総合戦闘力が表示され、最終的にぶつけるかどうかを決める。
ぶつけ終わった時にサービス内のランクによってお金ポイントが増える。
期間イベント
ガラゲーには全て、期間限定のイベントがあり、期間内に規定の条件を満たすとイベント限定のカードを入手できる。
限定イベントは年に数回かと思いきや、全てのサービスそれぞれが常に何らかのイベントを行っており、通常のストーリーモードが出来ない程である。
ガラゲーによる問題点
課金誘導
一般的なビデオゲームは「いかにしてプレイヤーを楽しませるか?」に重きが置かれている。
ゲームとしての品質が売り上げに繋がるからである。
しかしガラゲーの場合、基本利用料が無料となるケースが多く、そのため「課金誘導」が重要視されている。
強く射幸心を煽るゲーム構成は、パチンコやパチスロ、カジノなどといったギャンブルの共通の問題が指摘されたほか、ゲームマニアからこんなのはゲームでないとの声も多く挙がった。
ゲームによって得たデータ利用権を換金する事で、不正に利益を得ているケースや未成年利用者で通信料金を保護者が支払っている場合、後々の請求でトラブルが発生するケースもある。
実際に多くの事件が発生しており、2012年7月、消費者庁は一部ゲームシステムの規制を行った。
出会い系サイト
ガラゲーとそろって提供されている掲示板サービスの取締りの緩さから、出会い系サイトとして悪用されていた。
提供側の声と利用者の声
モバゲーTOWN (外部リンク:google)
GREE (外部リンク:google)
その後
ガラケーと共に滅亡したが、このキャラクター集め+課金というカタログゲームとも揶揄されるシステムはそのままスマホソシャゲに引き継がれた。といっても、その後のモバゲーとGREEの明暗はかなり分かれた。
ソーシャルゲームは、ソニーや任天堂、MSが提供するコンシューマーゲームサービスにくらべ、利益をあげやすい構造になっているため、多くのゲームメーカーが問題を放置したままソーシャルゲーム事業に参入した。
モンスターファームや信長の野望のテクモ、ファイナルファンタジーシリーズなどで名をはせるスクウェア・エニックス、数々のスポーツゲームで人気のコナミなど、多くのゲームメーカーがソーシャルゲームに参入した。
その反面、任天堂は問題点を指摘し、自社コンテンツとしては扱わない旨を発表しスマホゲームへの参戦はずっと後になった。*