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ティアムーン帝国の編集履歴

2023-10-12 00:37:27 バージョン

ティアムーン帝国

てぃあむーんていこく

ティアムーン帝国とは、小説作品『ティアムーン帝国物語』に登場する架空の国家である。

概要

本作の世界に存在する大陸の二大強国の一つ(もう一つはサンクランド王国)。主人公のミーア・ルーナ・ティアムーンはこの国の第一皇女である。


ミーアが死に戻る以前の時間軸では、帝国の財政悪化に加え、疫病の発生や帝国内に存在する少数民族ルールー族の反乱、大陸全土を巻き込むほどの大飢饉の発生と言った社会混乱が立て続けに発生。ミーアはその状況を少しでも改善すべく、部下のルードヴィッヒ・ヒューイットと共に東奔西走するも遅きに失し、革命の聖女ティオーナ・ルドルフォンによる革命が勃発。ミーアは革命軍に捕らえられ、最終的に皇帝マティアスと同様に処刑された。


本編の時間軸では、死に戻ったミーアが斜陽を迎えつつある帝国を立て直すべく奔走し、その過程で様々な人物が彼女に協力していく。


とある理由から反農思想の強い国であり、それに由来して貴族の中でも中央貴族と辺境貴族の間には格差がある。例として、ルドルフォン辺土伯は農民達のリーダーであったティオーナの祖父が、盗賊退治の褒美によって帝国貴族に編入された「成り上がり」であることから、貴族の中でも格下扱いされることがほとんどである(貴族どころか帝国臣民とすらみなされず「農奴の末裔」「植民地人」呼ばわりされることもある)。


アニメ版で登場した国旗は、大きな三日月の上に雫のような形の図柄があり、その下に7つの小さな欠けたが左右対称に描かれている。このうち、三日月と雫の図柄はひび割れているようなデザインになっており、7つの月は中央が新月上弦の月下弦の月満月は一つも描かれていない。


政治

帝室であるティアムーン家を筆頭に、その血縁で門閥貴族に当たる四大公爵家(グリーンムーン、ブルームーン、レッドムーン、イエロームーンの4家)が補佐する政治体制になっている。


帝都ルナティアに帝室の暮らす白月城(はくげつじょう、白月宮殿〈はくげつきゅうでん〉と、帝室を補佐する五つの月省(げっしょう)が置かれている。


  • 青月省(せいげつしょう)

首都の行政を管轄する月省。


  • 金月省(きんげつしょう)

税関係を管轄する月省。建物は5つの月省の中で白月城から最も近い位置に置かれている。ミーアが12歳当時の時点で、ルードヴィッヒはこの省の三等税務官だった。


  • 赤月省(せきげつしょう)

地方の行政を管轄する月省。ミーアが死に戻る以前の時間軸ではミーアが12歳の時にルードヴィッヒがこの省への出向(地方への左遷)を命じられていた。


  • 緑月省(りょくげつしょう)

他国との外交を管轄する月省。


  • 黒月省(こくげつしょう)

軍事部門を管轄する月省。帝国七軍をまとめる。


地理

ルナティア

帝都。前述の白月宮殿と5つの月省が置かれている。


  • 新月地区(しんげつちく)

帝都の中でも城壁の最も近くに位置する地区。


ミーアが死に戻る以前の時間軸では最下層の貧民が暮らすスラム街であり、小さな教会と孤児院を除いて人の営みがほぼ絶えている状態だった。食べ物もろくになく、病人は手当ても受けられないまま道端に放置される劣悪な環境であり、ここから発生した流行病が他の地区にも蔓延し、最終的に帝都の民衆の1割が命を落とす惨事となった。


本編の時間軸では流行病の蔓延を回避すべく、ミーアの主導によって病院の新設などの環境改善が行われる。


ルドルフォン辺土伯領

ティオーナの故郷。南の辺境地域で、一面農耕地が広がっている。


静海の森(セイレントのもり)

少数民族ルールー族が暮らす森林。ルドルフォン領とベルマン領の境界に位置し、この森の存在が時間軸を問わずにミーア、引いては帝国の未来を左右する重大な分岐点になる。


ギルデン辺土伯領

北の辺境地域。


関連人物

ティアムーン帝国物語の登場キャラクター一覧を参照。


関連タグ

ティアムーン帝国物語


以下、ネタバレ注意














































『我が血族は忘れるなかれ。その記憶に刻み込め。我らは世界を憎む者。混沌と破壊をもって、世に復讐する者である。努々忘れず、励め!』





























実は、初代皇帝アレクシスによって最初から滅亡することを目的として建国された帝国である。大切な人を理不尽に失ったアレクシスは、心の中に憎悪を秘めたままとある神殿を訪れ、そこで大陸を追われて身を潜めていたと出会う。人間の作る秩序の全てを憎む蛇の破滅的な考えに共感したアレクシスは、その理念を実現あるいは利用することで世界に復讐することを企んだ。


この時、蛇はアレクシスに「大陸に『肥沃なる三日月地帯』と呼ばれる土地がある」ことを教える。豊作が約束された祝福されし土地には食料が有り余っており、それが大陸全土に安定をもたらしている。世界を混沌に堕とすためには『肥沃なる三日月地帯』が最も邪魔な存在になると考えたアレクシスは、『肥沃なる三日月地帯』を穢す思想……すなわち、食料を生み出す農業を蔑み、憎む思想を広めることを決意する。前述の反農思想はこれが由来であった。


そして、その思想を大陸全土に広め、自然な形で緩やかに農地を失わせるための帝国を建国した。国名の「ティアムーン」(Tearmoon)とは、「『肥沃なる三日月地帯』(=moon)を『』(=tear)で染め上げる国」という意味が込められたものだったのだ。

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