ここでは、Twitterが𝕏️に変わった経緯などについて説明します。
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概要
2023年7月28日(機種によって異なる)より、Twitterから新名称「𝕏️」へと変更された。また、同日にTwitterアイコンが鳥から𝕏️に変更された。
イーロン・マスクによるTwitterの買収
2022年4月4日、イーロン・マスク(以下「マスク」)はTwitterの9.1%を26億4000万ドルで購入したことを明らかにした。これによりTwitterの株価は27%上昇し、2013年のIPO以来最大の上昇率を記録した。マスクは、発行済み株式の14.9%以上を受益しないことを証券取引委員会への提出文書に記しており、同年4月9日の取締役会ではマスクの席が用意されたが当日に取締役会不参加の意向を明らかにした。
その後マスクは4月14日、世界中の民主主義のために言論の自由の重要性を信じていると語り、Twitterの430億ドルでの買収と会社を非公開にするという一方的な申し出を行った。TEDのインタビューで、マスクは「Twitterはその国の法律に倣うべきだ」と語り、世界中のインターネット検閲と戦うことにはほとんど関心を示さなかった一方で、言論の自由に関するマスクの懸念は、ほぼ完全にTwitterのモデレートポリシーに向けられていた。また、SNSとしてTwitterが「世界中の言論の自由のためのプラットフォーム」となることを願っていることがインタビューで明らかになった。これに対しTwitterの取締役会は、4月15日に「ポイズンピル」戦略を導入した。これにより、マスクの買収を阻止する手段として、敵対的買収が発生した場合に株主が追加の株式を購入できるようになった 。4月20日、マスクはTwitterを買収するための公開買付けとして465億ドルを確保した。4月25日、Twitterはマスクの申し出を受け入れる準備ができていたと報道され、取締役会はその日遅くに申し出を公に受け入れた。
マスクは、最初の計画として、透明性を高めるために、コンテンツフィード内のツイートをランク付けするアルゴリズムをオープンソース化すると述べた。また、スパムボットを削除し、すべてのユーザーを認証する意図を明らかにした。
2022年10月28日、イーロン・マスクによる買収が完了、前取締役は全員解任された。
そして、2023年7月28日より、Twitterから新名称「𝕏️」へと変更された。また、同日にTwitterアイコンが鳥から𝕏️に変更された。
BOT規制について
2023年下旬からは、いわゆるBOTを規制するための有料サービス「Not A Bot」がニュージーランドとフィリピンで試験的に開始され、これが本格的に施行されれば、新規ユーザーは年間1ドルを支払わないと自由にサービスを使えなくなるが、年間1ドルという極めて安い金額ではたしてBOTを牽制できるのか、など疑問に思う声も少なくない。
呼び方について
𝕏️というアルファベット1文字の名称から呼び方については悩むユーザーが多く、2023年7月から発生したAPI制限騒動によるマスクへの反発から引き続きTwitterと呼ぶユーザー、仕方なく現状を受け入れて𝕏️と呼ぶユーザー、企業関係は𝕏️(旧Twitter)と呼ぶなどユーザーの数だけ様々な名称で呼ばれている。
しかし、2023年9月にマスクが今後は𝕏️が有料化する可能性を示唆した事についてトレンドは旧名称であるTwitterのワードが多く並び、現在も新名称はあまり浸透していない。
参考
Wikipedia-イーロン・マスクによるTwitterの買収