魔法少女さやか☆マギカ
まほうしょうじょさやかちゃんがばんばんかつやくするはなし
本編をさした俗称として
本作の主人公はタイトルにもあるとおり鹿目まどかだが、実際には5人の魔法少女が順番にクローズアップされている。
その中でも、美樹さやかのストーリーを描いた第4話~第8話または第9話までをこのように称することがある。
公式にも4〜6話を指してさやか編とする区分があるようだ。(KEY ANIMATION NOTEの挺身さやか編という呼称、公式ガイドブックのSTORY&PUELLA MAGIにおけるページの色分けなど)
脚本の虚淵玄は、さやかをもう一人の主人公、さらには(蒼樹うめ側の主人公・まどかに対し)虚淵玄側の主人公と語っている。実際、最善を尽くした結果最悪の状況に追い込まれるという虚淵脚本ではおなじみの展開に見事にはまったキャラクターであり、逆説的に脚本に愛されているとも言える。
声優陣も、さやかが活躍していたこの期間は「さやか☆マギカ」と呼んでいた時期があったと語っている。
第9話までは、なかなか変身せず戸惑うばかりの鹿目まどかを揶揄する意味も含まれていた。しかし第10話以降の活躍と最終話の展開以降は、そのような意味は含まれなくなった。
イラスト
当初魔法少女姿のさやかがメインを張っているイラストにこのタグが貼られていた。
話数が進み、ハードな展開になっていくにつれて、さやかが鬱に入った後の姿が主流になっていった。→あたしって、ほんとバカ
漫画
ムカイユー作『魔法少女さやか☆マギカ~ハートフルストーリー~』
尚、タイトルはファンによる命名である。
本編終了後も賛否両論の評価を受けた原作であるが、確かにこの漫画では「ハートフルストーリー」というサブタイトル通り、嘗て虚淵玄が口にしていた「暖かく幸せな気持ちで一杯に」なる物語だった訳で、ムカイユー氏の芸域の広さには感嘆せずにいられないと感じるだろう。
SS
pixivの投稿SSでは、同じタイトルの作品が、それぞれまったく別の筆者によって書かれるという現象が起きた。
焔兎作『魔法少女さやか☆マギカ』
所謂杏さやでハッピーエンドになるifストーリー
本編第4話~第9話の部分のスポットを当て、さやかの心情、描写を寄り掘り下げる形で書かれている。
全3話+杏子視点の外伝1話完結。
Drif'78作『魔法少女さやか☆マギカ』
全20話完結。後、改訂され現在は全13話。新1~6話は原作本編をなぞる形になっているが、いわゆる再構築IFではない。
「魔女」ではなく(本編最終話後および『かずみ』に近い)「魔獣」が登場する。
キュゥべえはおらず、代わりに魔法少女を生み出す存在として「サッキュベーター」(サッきゅん)がいる。
見滝原市の位置を東上線の川越市から分岐する架空の支線の沿線と設定している。ただし、この世界の東上線は秩父鉄道所有で、有楽町線ではなく都営三田線と相互乗り入れをしている。
真上犬太作『魔法少女さやか☆マギカ (ぽじトムサイドストーリー)』
独立した一つのシリーズではなく、同氏作の『らじかる☆トムヤン君!』シリーズの一部をこう呼称する。全4話。
あかばね作『世界の終わりの魔法少女さやか☆マギカ』
全1話だが、同氏は続編として世界の終わりの魔法少女まどか☆マギカを執筆中の模様。